新幹線の座席は飛行機より30%も広い! 新幹線と飛行機の座席比較を普通席からファーストクラスまで!

皆さんは長距離旅行する際には、何を基準に選んでいますか?

大抵の方は、時間と料金だけではないでしょうか?

でも、時間がほぼ同じ、料金もほぼ同じとき、次は何で選びますか?

同じ時間、同じ料金なら、ゆったりした空間で移動したいですよね?

そんな方のために、今回は新幹線を中心とした列車と航空機の座席について比較していきます。


新幹線と航空機の座席比較

一般的な新幹線を含む列車の座席及び航空機の座席で比較します(よって例外あり)。

車種・機種により設備が異なることもありますが、比較対象にしやすいようあくまで標準的なものを掲載することに主眼を置きました。そのためこのサイトの情報で不利益を被っても当サイトでは責任を負いません。予めご了承ください。

以下の表は横スクロールできます。

新幹線・航空機座席比較
輸送モード・座席シートピッチ
(前後間隔)
座席幅
(左右幅)
横1列の
座席構成
新幹線普通車を
100 とした時の
1席当たりの占有面積
LCC普通席73cm43cm概ね3人掛け&3人掛け68.6
日本航空・全日本空輸航空機普通席79cm44cm3人掛け&4人掛け&3人掛け~2人掛け&2人掛け76.0
JR西日本新快速普通席91cm43cm2人掛け&2人掛け85.5
在来線特急(山形新幹線・秋田新幹線含む)普通席98cm44.5cm2人掛け&2人掛け95.3
新幹線普通席104cm44cm3人掛け&2人掛け100.0
日本航空クラスJ98cm47cm2人掛け&4人掛け&2人掛け~2人掛け&1人掛け100.7
新幹線・在来線特急グリーン車116cm47.5cm2人掛け&2人掛け~2人掛け&1人掛け120.4
全日本空輸プレミアムクラス127cm2人掛け&3人掛け&2人掛け~2人掛け&2人掛け
日本航空ファーストクラス130cm50cm2人掛け&2人掛け&2人掛け~2人掛け&1人掛け&2人掛け142.0
新幹線グランクラス130cm52cm2人掛け&1人掛け147.7

様々なクラスの座席を並べましたが、1つ言えるのは新幹線の普通席のシートピッチは日本航空のクラスJよりも広く、ほぼ同じ空間を使えるということ。新幹線の普通席が航空機の中位クラスの席とほぼ同じってすごくないですか?普通席が中位クラスと同じということは、新幹線は追加料金なしで良い座席に乗れるということですよね?それって新幹線の方がお得じゃないですか

ちなみに航空機の普通席は料金不要の在来線快速列車に負けます。せいぜいリクライニングできることとワンドリンクサービスくらいしかない航空機の普通席、あまり選ぼうと思えないのはもちろんですが、もう少し改善したっていいんじゃないんですかね…LCCは格安と引き換えに設備を削っているので分かりますが、JALとANAくらいは…

なお航空機の横1列あたりの座席配置は、機種により幅に大きな開きがあり多種多様です。同じ機種であれば上位の座席ほど横1行あたりの座席は減り空間が広く使えます。




普通席座席比較

先に全座席の座席配置についてのみ表にまとめましたが、今度は普通席のみに絞ってもっと細かく見ていきましょう。

以下の表は横スクロールできます。

新幹線・航空機普通席座席比較
新幹線航空機
座席間隔航空機より31%広い新幹線より24%狭い
2人掛け席全列車に設定ほぼすべての便で3人掛け以上
座席の回転できるできない
飲み物の持ち込み制限なし水筒に入れた場合、保安検査場で保安官の前で飲まなければならない
ワンドリンクサービスなし
多くの場合車内販売で購入可
JAL・ANAなどはあり
LCCは有料で購入
駆け込み乗車できる(余裕をもっていった方が良い)できない
シートベルト着用なし有り
着席定員当たりのトイレの数概ね70席に1つ
航空機よりやや多い
概ね80席に1つ
新幹線よりやや少ない
同じ便に乗っている時間
(新幹線と航空機で
都市間移動時間が拮抗する場合)
2時間30分~3時間30分程度1時間10分~1時間30分程度
(つまり乗り換えや待ち時間、接続する交通機関の所要時間など
短時間で多く乗継をしなければならない)

航空機の座席は、普通席の場合客数に合わせて列の端にあるレールを使って座席数を変化させています。座席が多ければその分シートピッチは詰まりますし、座席が少なければシートピッチは広くなります。ここでは日本航空公表のシートピッチを記載しましたが、あくまで目安です。このため、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの多客期では上記よりシートピッチが狭くなることもあります。

一方、新幹線は多客期は臨時列車を増発することにより1日あたりの座席数を増やしますから、シートピッチが詰まることはありません。もっとも大荷物を座席の間に置けば話は変わりますが。

新幹線の普通席は航空機の普通席より30%も広い

最初の表に挙げた通り、新幹線と航空機の普通席は、左右幅はほぼ変わりないものの前後幅は新幹線の方が圧倒的にあり、航空機より31%も広くなっています。

つまり、新幹線の普通席は広々と足を延ばすことが可能です。しかし航空機の普通席で足を延ばすとなると、標準的な男性(平均身長171cm)はおろか、女性でも厳しいです。

航空機の普通席では、先述したように上の表よりシートピッチが広くなることもありますが、クラスJよりシートピッチが広くなるはずがありません。つまり、航空機の普通席はいかなる時期であっても新幹線の普通車(指定席・自由席とも)より狭いです。

同じ所要時間で普通車利用だったら、航空機より新幹線の方がより広い空間を使えることは間違いないですね。

旅行であれば金銭面も気になりますが、6割程度の利用を誇る出張であれば交通費は企業が支払いますので、新幹線か航空機を選ぶ際には時間で選ぶ方が多いのではないでしょうか?

確かに、東京都市圏〜九州・北海道方面へは航空機が時間的に圧倒的有利のため、多くの方が航空機を使うでしょう。しかし所要時間が同じ場合、新幹線であれば航空機よりまとまった長い時間乗れるほか、普通席で圧倒的に航空機より広いのです。つまり、まとまった時間乗ることができ、かつ広い空間を使えるのです。

確かに航空機普通席にはあるワンドリンクサービスは新幹線にはありません。しかし、それ以外の点では概ね航空機より新幹線の方が勝っており、同じ所要時間であれば新幹線の方が快適に過ごせるのではないでしょうか?

なお新幹線の普通席は身長2メートルの方でも窮屈なく座ることができますし、腹囲120cm程度までなら窮屈なく座ることができます(ちなみに男性で腹囲85cm以上、女性で90cm以上はメタボ疑い)。腹囲120cmはズボンのウエストサイズにして47インチまで、BMIにすると一概には言えないものの、33程度までは窮屈なく座ることができます(BMIの標準値は22、25を超えると肥満)。

トリビアになりますが、新幹線の普通席のシートピッチが1040mmになったのは、3人掛け座席を回転させるために必要な最小限の間隔が当時1040mmだったからです(いまでは座席の厚みを縮めることでもう少し狭くしている車両もあります)。

2人以上でも新幹線の方が対応しやすい

航空機は、機種により普通席でも2人掛け&2人掛けで運航していますが、全日本空輸でいうプロペラ機による運航の場合や日本エアコミューターに委託している場合などに限られることから、航空機の普通席は羽田・成田発着の場合3人掛け以上が原則と考えていいでしょう(ボーイング767-300は2列&3列&2列ですが、羽田空港に乗り入れて入るものの運航路線は少なく、少数派です)。

つまり、航空機は原則3人掛け以上しかないので、カップルや新婚夫婦など2人組で行く場合、他の人と相席になるリスクがあります。新幹線の場合は、どのクラスの座席に置いても2人掛け座席がありますので、プライベートな空間を保てます。

ちなみにプロペラ機による運航など2人掛け&2人掛けシートの場合、搭乗前に体重を計測してから座席を指定されるそうです。搭乗時の機体のバランスを取りやすくするためのようですが、それで仲間と座席が離れ離れになってしまっては災難以外の何者でもありません。

では3人以上になると必ず航空機がいいかというと、そうでもありません。新幹線の普通車であれば原則3人掛け座席もありますし、4人の場合は2人掛け座席を2列取ることで、向かい合わせに4人乗ることができます。座席転換は航空機ではできませんから、より仲間でのプライベートな空間を作ることができるわけです。

よって、旅行人数が何人であっても、航空機より新幹線の方が使い勝手が良いと言えそうです。

ただ、予約開始日が航空機が遅くとも2か月前には売り出しているのに対し、新幹線は1か月前にしか売り出しません。しかし、新幹線の場合には直前まで購入可能かつ自由席利用も可能ですので、一概に悪いとは言い切れません。

特別席座席比較

全体の2割以下、15%もあれば良いくらいの設定しかない特別席。

シートピッチだけが全てじゃないんだと言わんばかりに、様々な機能が搭載されています。

なお、概ね提供されている場合は○として記載しました。車種・機種により設備がないこともありますが、当サイトでは責任を負いません。予めご了承ください。

以下の表はスマホ版では横スクロールできます。

新幹線・航空機特別席比較
おしぼりの配布フットレスト読書灯電動リクライニング電源の使用小物置きヘッドレストの上下移動座席間のパーティション食事の提供ラウンジの使用
日本航空クラスJ
新幹線グリーン車
全日本空輸プレミアムクラス
日本航空ファーストクラス
新幹線グランクラス

備考

  • 読書灯:天井備え付けではないもの
  • 小物置き:大型テーブルと別に設置
  • 電動リクライニングの※印:手動で行う機種が多い
  • 電源の使用の△印:モバイルバッテリーが貸与される
  • ラウンジの使用の△印:カードの上級会員である必要有り

こうして比較してみると、クラスJはもはや上位シートとは言い難いこと、ややシートピッチの狭いグリーン車が健闘していることなどがわかります。

このほかにも、特別席は乗降に係る時間が少なるような座席配置としているほか、振動の揺れが少なくなるよう工夫されています。

航空機の場合特別席は機体前方に設置されており、乗降が最もしやすくかつ離着陸時に振動が伝わりやすい後ろタイヤやエンジンから遠ざけることで振動を抑えています。

新幹線の場合は、大抵階段など改札口へのアクセスがホームの中央の方が確保されていますので、編成の中央にグリーン車が来るようハイツされています。在来線特急ではグリーン車はモーターのない付随車が原則ですが、高速運転を必要とする新幹線では多くのモーターを設置しなくてはいけないことから、グリーン車やグランクラスにもモーターが付いています。ただ、新幹線のグリーン車やグランクラスではモーターが付いてしまった分、振動を低減させるために横揺れ防止機構を設置していることが多いです。

結び

今回は新幹線を中心とした列車と航空機の座席について比較しました。

普通席は新幹線が概ね勝っていますが、特別席となると各社様々なサービスを提供しています。

せっかくの長距離移動になりますので、この際に悔いのない座席選びをしては如何でしょうか?


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