運賃制度統合を見て東京よ!恥を知れ!!! 長春軌道交通運賃改定(2019年5月30日)

長春軌道交通は2019年5月23日、プレスリリースにて5月30日に運賃改定を行うと公表した( 快讯!长春轨道交通5月30日起实行同网同价 )。今回はこれについて見ていく。


運賃制度統合へ

今回の2019年5月30日長春軌道交通運賃改定では、運賃制度が一本化することとなった。

これまで地下鉄1号線・地下鉄2号線・軌道交通8号線と軌道交通3号線・軌道交通4号線で別運賃を採用していたが、今回の運賃改定で長春市内の地下鉄・都市鉄道の運賃が統一され、通算するようになった。

なお、初乗りは2元(約32日本円)のまま変わらないが、軌道交通3号線・軌道交通4号線ではこれまで初乗り14.5kmまで2元(約32日本円)、24.5kmまで3元(約48日本円)、それ以遠は4元(約64日本円)であったが、今回の運賃統合で地下鉄と同じ運賃水準となり、初乗り2元は7kmまでに短縮されてしまった。

軌道交通3号線はやや遠回りで長春駅発着利用では地下鉄1号線経由が最短ルートとなることからほぼ同じ運賃で移動できる区間が多いが、それでも競う交通3号線を乗り通すと4元から5元に値上がりすることとなった。

ただ、路面電車は他の都市同様別運賃となっており、全線運賃は中国路面電車最安値の1元(約16日本円)となっている。

長春はかつて1932年~1945年に存在した満州国の首都であった。中国最安値の路面電車が開業したのは1941年なので、まさに満州国統治時代に作られ、ガッツリ日本車輌製造の車両で運転されていた。

ソウル首都圏電鉄のように当初から首都圏電鉄は別運賃で通算なのならまだわかる。ただ長春は運賃が別建だったものを統合したのだ。

それにしても日本国の首都東京はどうだろう。1978年までは営団地下鉄(現在の東京メトロ)と都営地下鉄は同じ対キロ区間表を用いていたのだが、運賃は個別計算であった。その後それぞれ別の対キロ区間表を用いて都営地下鉄の方が比較的割高となり、初乗り運賃で横浜市営地下鉄より高い時もしばしばあった。

しかし一向に運賃の統合は実施されていない。2012年に就任した猪瀬都知事が任期を全うしていれば東京メトロと都営地下鉄の乗継割引が70円から100円に拡大していたことは必至で、運賃統合が行われていたかもしれない。

別に都営地下鉄が東京メトロに併合しなくてもよい。ただ京成成田空港線と北総線の乗り継ぎ扱いと同じように同一の運賃になるように各駅間ごとに内々で割引額を決めて、利用客から徴収する運賃は統合した一本の対キロ区間制運賃表に基づき計算すればよいのである。

満州国は事実上大日本帝国に支配されていたのだが、2019年に日本は満州に負けたのである。

恥を知れ!俗物!!!

結び

今回の2019年5月30日長春軌道交通運賃改定では、地下鉄と軌道交通で異なっていた運転制度を統合し、通算することとなった。

しかし世界最大の都市圏を持つ日本では運賃統合の面では諸外国と比べ極めて遅れを取っており、今のところ動きがみられない。

今後東京都市圏で運賃統合の動きがあるのか、見守ってゆきたい。


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