東海道新幹線に半個室ファーストクラス新設でゴルディロックス効果ねらい+9,000円か! 東海道新幹線新座席導入(2026年以降予定)

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東海道新幹線に半個室ファーストクラス設定でゴルディロックス効果ねらい+9,000円か! 東海道新幹線新座席導入(2026年以降予定)

JR東海は2022年10月31日、プレスリリースにて東海道新幹線にグリーン車の上級クラスの半個室を導入すると公表した。今回はこれについて見ていく。

グリーン車より上位クラスのファーストクラス相当個室・半個室を設定へ!

今回のJR東海プレスリリースでは、2027年度より東海道新幹線に半個室を導入するとしている。

半個室の座席を見る限り航空機のファーストクラスやJR東日本東北・上越・北陸新幹線の最上位クラスグランクラスに酷似している。

つまり半個室と言っているが実際は東海道新幹線ファーストクラス導入である




東海道新幹線「のぞみ」が主に競合しているのは航空機である。JALやANAなどの航空機には普通席のほか羽田~伊丹線では最上級クラスファーストクラスを設定していることから、空港ラウンジとセットで富裕層がこぞって東京~大阪の移動に航空機を選ぶのである。今後JR東海はリニア中央新幹線の開業で品川~新大阪間を最速67分で結び航空機を路線廃止にするほど需要を奪い取りたいとしているが、ファーストクラスやラウンジ利用者の受け皿をリニア中央新幹線や東海道新幹線に設けなければ航空便を廃止にできないのである。

そこでJR東海では東海道新幹線に個室や半個室相当を名乗るファーストクラス相当座席を設定するに至ったのだろう。なによりこの半個室プレスリリースを公表した2025年3月19日は、ANAの悲願だった羽田空港第2ターミナルサテライトが本館と直結した日なのである。しかもANAはマイルの交換などでJR東日本と手を組んでおり、JR東海からすれば気に食わない。ANA肝いり案件を東海道新幹線半個室導入プレスリリースでぶつけることで敵対していることを見せつけたいようだ。

ただ列車にファーストクラスと名称を付けられないときに個室や半個室にもしスペリオアクラスだのスタークラスだのカタカナで並べられても日本人にはわかりにくいし、なによりスペリオアとスターとつけたとしてどちらが上か分からないのである。なぜなら日本は漢字文化圏で感じで表した方が分かりやすいから。このため個室・半個室・開放の3つとしているのではないか。

今回設定する東海道新幹線半個室は、既存車両で10号車のグリーン車の一部20席を半個室6席に置き換えて設定する。どうやら既存車両のグリーン車改造ではなく新規製造分にのみ半個室を設定するようだ。

まあ東海道新幹線のグリーン車は16両中3両、1,323席中200席と多すぎて本来ビジネスクラス相当だったグリーン車をプレミアムエコノミー相当に落としてしまっている。20席減って180席に減らしても何ら問題ないだろう。

一応半個室と言っているが、通路を通る人を視界に入れないことが目的だろう。

まあ壁で仕切っていることから静寂がウリなのだろうから、おそらくアテンダントがわざわざ入ってきてJR東日本東北新幹線はやぶさや北陸新幹線かがやきグランクラスのような軽食提供はない。

ここで半個室についてしか取り上げないだけでその筆者の力量がすぐわかるので、ファーストクラス相当に挙げられていない新聞記事やサイト記事は信用しない方がいいよ。でき悪いしろくなこと言えないし書けないから。そういう外部広報の方々はただの丸コピペするだけより工場や建設現場で働いた方が給与良いんですけどね。工場や建設現場はもはや日本語が通じるだけで重宝されて給与が高いので。さっさと転職して日本を労働力として動かして、自腹で東海道新幹線半個室に乗れるくらいまで稼ぐようにほしいですね。広報しかしないなら一生無理だろうけど。

お金持ちになれる人って、過去や現在しか語らない人ではなく、未来を創る人なんですよね。




ゴルディロックス効果ねらいで全個室はグリーン車+2万円、半個室はグリーン車+9,000円か!

今回のJR東海プレスリリースでは、

個室、半個室、開放グリーン車の3つでゴルディロックス効果をねらいにいっているのではないか?

ゴルディロックス効果とは、3つの価格の違うものが並んでいる際に真ん中の値段のものを選びやすいことである。日本人には松竹梅効果と言った方が分かりやすいかもしれない。

2025年4月1日以降JR東日本の各新幹線グランクラス料金はグリーン車+7,000円、会社をまたぐと2倍してから2,000円引きのグリーン車+12,000円となる。今回東海道新幹線に設定する半個室はグランクラスと同じ座席グレードのようだが、通路と仕切りを設けることで静寂性が増すことをふまえおそらく+7,000円より高い東京~新大阪間でグリーン車+9,000円、新大阪をまたぐ会社またぎでグリーン車+16,000円になってもおかしくはない。

また2室のみ設定する完全個室は東京~新大阪間でグリーン車+20,000円、新大阪をまたぐ会社またぎでグリーン車+38,000円くらいで設定するのである(+1万9千円ではなくあえて高いと思わせる+2万円とするのがミソ)。完全個室の+2万円は高いよね、でも半個室+9,000円だったら安く感じないか?だから半個室を利用しようねと思わせるのがゴルディロックス効果や松竹梅効果である。

もしこのような料金設定になれば、東京〜新大阪間はのぞみ通常期グリーン車19,590円のところ半個室は28,590円、全個室は39,590円となる見込みだ。また東京〜広島間はのぞみ通常期グリーン車27,020円のところ半個室は43,020円、全個室は65,020円となる見込みだ。

もちろん割安な早特商品やJR東海ツアーズなど旅行会社による宿泊パックで20〜30%引きで乗れるなんてこともない。エクスプレス予約とスマートEXときっぷでしか発売しないだろう、いや発売当初はエクスプレス予約限定商品にするかもしれない。




もちろんグリーン車すら選ばない普通車民にはこの選択は無関係の話である。が、物価が2020年から20%程度上がっているにもかかわらずグリーン車より上位の半個室・個室設定でお金持ちからぼったくることで東海道新幹線普通車の価格を値上げせずに済むとしたらこんなおいしい話はないではないか!

のでわれわれ普通車民はJR東海ツアーズのずらし旅など所定の運賃料金未満で安く旅行しましょうや。お金持ちが東海道新幹線やリニア中央新幹線のファーストクラス相当座席に貢いでくれることで安く使わせてもらえるんだから。


結び

今回のJR東海東海道新幹線グリーン車超え座席の導入では、個室を2026年秋、半個室を2027年度中に導入することで増収を図る。

今後東海道新幹線やリニア中央新幹線でどのようなサービスを展開するのか、見守ってゆきたい。

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