JR東日本・JR北海道の6社は2025年1月22日、プレスリリースにて2025年2月~3月に利用可能な北海道&東日本パスについて公表した。今回はこれについて見ていく。
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2025年春発売分より発売期間・利用期間前倒し短縮へ!
今回の2025年2月発売分の北海道&東日本パスより、発売期間が大きく変わることとなった。
もっとも2023年までは青春18きっぷとともに2月に春夏冬発売分一斉公表であったが、2024年から春、夏、冬それぞれでプレスリリースを打っている。これは青春18きっぷが2024年冬から大幅に制度を変更するための布石だったと言われている。
そして2025年も青春18きっぷ・北海道&東日本パスともに春・夏・冬それぞれでプレスリリースを打つこととなった。
今回の2025年春季北海道&東日本パスの発売期間と利用期間は以下の通り。
発売期間:2025年2月13日 – 2025年3月25日
利用期間:2025年2月22日 – 2025年3月31日
なお連続7日間おとな11,330円、こども5,660円に変わりはない。
これは例年の発売期間2月20日 – 4月16日、利用期間3月1日 – 4月22日と比べ前倒ししており期間も短くなっている。
なぜこのような期間設定としたのだろうか。
北海道&東日本パス、2025年3月で終売廃止へ!
ではなぜ今回の2025年春季北海道&東日本パスは利用期間を2025年3月31日までに短縮したのだろうか。
1つ目は2025年4月1日にJR北海道が運賃値上げするため。実際青春18きっぷ北海道新幹線オプション券はJR北海道運賃改定により2025年4月1日より150円値上げする。が、そもそも北海道&東日本パスは2016年3月26日北海道新幹線新青森~新函館北斗間開業に伴い2016年春季発売分は北海道新幹線開業を前後に利用期間を2回に分けて発売価格を値上げしてまで発売している。このため手間はかかるとはいえ運賃値上げだけが理由であれば2回に分けて発売すればいいだけの話なのだ。
また北海道&東日本パスの発売はJR東日本によるJR北海道への補助扱いの意味合いもある。が、そんなJR東日本は2020年からの関連事業を含む大幅な減収減益で首が回らず、3年もの実質無利息社債300億円を2回調達している。社債の利息を払えないなんてもう破産寸前と言っても過言ではない。そんな会社に他社の財政支援なんて言っている場合ではなく、2026年3月14日にJR東日本の運賃を改定し片道で最大440円値上げするほか往復割引の廃止など大掛かりな値上げを図る。しかもこの運賃値上げにより北海道&東日本パスをさらに価格改定するとしたら面倒である。
そんな中冬の平日に新幹線も含めJR東日本管内乗り放題のキュンパスを1日用10,000円、2日用18,000円で発売している。はっきり言って7日間で11,330円しか取れない北海道&東日本パスよりはるかに効率がいいのである。
よって北海道&東日本パスをあえて残す必要もなく、例年にはある4月の利用可能日の設定がないことから、北海道&東日本パスは2025年3月をもって終売し廃止するのではないか。よって2025年夏季以降の北海道&東日本パスの発売はないとみてよさそうだ。
また青春18きっぷは夏発売分で各書籍が特集記事を組むので2025年夏発売分までは連続3日券と連続5日券のまま存続が内定しているが、その後も残るかはわからない。こちらもいつ縮小・廃止になってもおかしくないので見守るべきだろう。
結び
今回の2025年春発売分の北海道&東日本パス制度改定では、4月以降の利用を見合わせることで終売・廃止の可能性が高いと言える。
今後JR旅客6社が青春18きっぷを残すのか、それとも廃止するのか、見守ってゆきたい。
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関連資料 – 2025 年春季設定
「北海道&東日本パス」の発売について – JR東日本
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