週末パス廃止で関東甲信越南東北で新幹線も使えるフリーきっぷ廃止へ! JR東日本おとくなきっぷ廃止(2025年6月)

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週末パス廃止で関東甲信越南東北で新幹線も使えるフリーきっぷ廃止へ! JR東日本おとくなきっぷ廃止(2025年6月)

JR東日本は2025年2月20日、プレスリリースにて2026年6月末をもって週末パスの発売を取りやめると公表した。今回はこれについて見ていく。

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新幹線も使える週末パス廃止へ!

今回の2025年6月JR東日本おとくなきっぷ改定では、週末パスを廃止する。

週末パスは関東甲信越南東北のJR東日本線が土日祝のうち2日間連続乗り放題の乗車券で、別途新幹線特急券を買えば東北新幹線・山形新幹線・上越新幹線・北陸新幹線に、特急券を買えばを払えば在来線特急にも乗ることができる非常に便利な乗車券である。発売額は8,880円で、東京~新潟間の往復で2,560円、東京~仙台間の往復で3,220円元が取れるほか、周辺のJR東日本線も乗り放題のためかなりお得度の高いきっぷである。

えきねっとまたは指定席券売機で前日までに購入する必要があるが、2022年より購入可能となったネット予約えきねっとではポイントがたまるほか前日までの購入であればよいので発券は当日指定席券売機のある駅で行えばよいなど利便性が上がっていた。

このため直近の廃止は考えにくい状況であったが、今回の2025年6月JR東日本おとくなきっぷ改定にて2025年6月末にて週末パスを廃止すると公表があった

このほか新幹線などを使って遠地から東京近郊フリー乗降区間までの往復が利用可能な東京フリー乗車券や首都圏週末フリー乗車券を2025年3月~6月にかけて廃止するほか、新潟県内で発売するえちごワンデーパス1,570円も廃止する(なおより利用エリアの広いえちごツーデーパス2,800円は存続する)




なぜJR東日本はお得なきっぷを順次廃止していくのか

JR東日本ではお得なきっぷの廃止が相次いでいる。2025年3月末にえちごワンデーパスが廃止になるほか、北海道&東日本パスも終売になる可能性が極めて高い。また今回2025年6月末で週末パスや東京フリー乗車券、首都圏週末フリー乗車券も廃止する。

しかも2026年3月14日JR東日本運賃改定で片道最大440円の値上げと600km超で乗車券が10%割引となる往復乗車券を廃止する。

なぜ優等生だったJR東日本がここまでお得なきっぷを廃止し運賃値上げまでするのか。

もっとも人件費減にもつながる新幹線eチケットが200円しか割り引かれないし自由席では値段が変わらないのでお得じゃないというのもあるが、それは値上げへの誘導手段にすぎず値上げの本質原因ではない。

そんなJR東日本の値上げ理由は、2020年からの旅客大幅減と関連事業減収による破産危機である。




JR東日本はすでに資金繰りが悪化しており、300億円の3年もの実質無利息社債を2回発行している。社債は原則利息を付けて返すのが原則であるが、無利息社債を発行するということは社債の利息を支払う余裕すらなくなってきているのである。そして国土交通省または財務省が銀行などの金融機関に実質無利息社債を買わせて何とか生きながらえている状況なのである。

また運賃値上げには国土交通省の認可が必要であるが、運賃値上げということは国民である乗客の負担増になるため特に地元住民に対して値上げ幅ができるだけ小さくなるように対策を取らせることが多い。例えばワンマン運転化や駅員削減による人員削減、お得なきっぷの値上げや廃止などである。その一環として今回のような週末パス廃止に踏み切ったのだろう。

資金がなければJR東日本が運営する鉄道すべてがつぶれてしまう。このため、鉄道全滅を防ぐために実質的な値上げを図っているのだ。


結び

今回の2025年6月JR東日本おとくなきっぷ改定では、週末パスを廃止しネット予約えきねっと商品新幹線eチケットに移行することとした。

今後JR東日本でどのように運賃改定するのか、見守ってゆきたい。

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