なぜ小田原駅はひかりが2時間に1本しか停車しないのか! のぞみ全停車の新横浜駅誘導で東海道新幹線1500円ぼったくり作戦へ!

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なぜ小田原駅にはひかりが2時間に1本しか停車しないのか! のぞみ全停車の新横浜駅誘導で東海道新幹線1500円ぼったくり作戦へ!

神奈川県西部に位置する東海道新幹線小田原駅。

新幹線利用者数は1日平均2万人いますが、停車するのは約30分間隔でやってくる「こだま」のほかは2時間に1本程度しか来ない「ひかり」のみで、半分以上の東海道新幹線列車が通過します。

なぜ小田原駅には「ひかり」が2時間に1本程度しか停車しないのでしょうか。

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そもそも小田原駅に「ひかり」が停車する意義とは

東京から小田原に行くのであれば全駅停車の「こだま」でも全く問題ありません。約30分に1本も新幹線が来ると思えば非常に恵まれていると言えるでしょう。

一方小田原から名古屋・新大阪方面へは全駅停車の「こだま」ではおそいため、ろくに行く列車が2時間に1本の「ひかり」くらいしかありません。

東北新幹線や北陸新幹線を見ても、1時間に1本程度は県庁所在地行きへの速達列車を設定すべきであって、2時間に1本はさすがに利便性が大きく下がります。

また同じく2時間に1本程度しか「ひかり」が停車しない豊橋駅の東海道新幹線利用者数が1日平均1万4千人程度であることを踏まえると、それより多い1日平均2万人程度の利用がある東海道新幹線小田原駅はほぼ同じ利用者数の浜松駅と同様「ひかり」を1時間に1本程度停車させてもいいと思うのです。

なぜ小田原駅には「ひかり」は2時間に1本程度しか停車させないのでしょうか?




東海道新幹線小田原駅の駅勢圏は広い!

東海道新幹線小田原駅の駅勢圏について見ていきましょう。

小田原市内はさることながら、東海道線は大船~湯河原間、横須賀線大船~久里浜間、小田急小田原線厚木~小田原間やJR相模線各駅、伊豆箱根鉄道全線や箱根登山鉄道全線などからアクセスしやすそうです。

特に新横浜駅は東海道線や横須賀線だけでは行けないこともあり、横浜市外であれば新横浜駅より小田原駅の方が便利だったりします。

またかつては海老名も東海道新幹線小田原駅の方が便利だったのですが、2023年3月18日の相鉄新横浜線開業により新横浜駅まで直通で行けるようになったことから形勢逆転で新横浜の方が圧倒的に便利になったほか、厚木・本厚木もけっこう新横浜利用が便利になりつつあります。

こんなに便利な小田原駅ですが、なぜ名古屋・新大阪方面へ向かう「ひかり」は2時間に1本程度しか停車させないのでしょうか?




小田原駅駅勢圏民に新横浜駅を使ってもらうため、新横浜駅にのぞみ全停車!

一方新横浜駅は2008年3月15日より最速達列車の「のぞみ」が全停車しています。たいてい10分くらい待てば「のぞみ」はやってきますし、多客期は最短3分間隔、毎時12本の「のぞみ」を運転します。もはや時刻表で調べるまでもなく待っていたら来るのです。

一方小田原駅には閑散期も多客期も速達列車「ひかり」は2時間に1本しか来ません。時間に合わせないととても乗れるようにしていないのです。

もっとも小田原市民であれば小田原駅から東海道新幹線「ひかり」に乗るでしょう。が、藤沢や茅ヶ崎、平塚、厚木などの各市から東海道新幹線を乗るのにあたりわざわざ2時間に1本しか「ひかり」が来ない小田原駅を積極的に使いたいでしょうか?新横浜駅の方を利用したくありませんか?




新横浜駅利用にすることで小田原駅利用より約1,500円ぼったくれる!

そもそも小田原からの運賃料金と比べて新横浜駅から乗車すると「ひかり」号でも名古屋まで1,430円、京都まで880円、新大阪まで1,210円高くなります。運賃だけであれば550円~880円の違いに過ぎませんが、名古屋・新大阪へは新横浜から乗ると新幹線特急料金も値上がりするためJR東海としてはさらにぼったくれるというわけです。

もっとも藤沢や茅ヶ崎、平塚からJR乗っているではないかという人もいますが、その東海道線は他社線であるJR東日本線のため、そこの区間のきっぷは東海道新幹線を運営するJR東海の収入になりません。

また普通車指定席をとろうものなら、「のぞみ」の普通車指定席は「ひかり」より210円~320円高いわけですから、1人当たり片道合計1,500円程度ぼったくれるわけです!往復ならなんと3,000円もぼったくることができるのです!

これらは普通のきっぷの購入のみならず、新幹線と宿泊がセットになった旅行商品でも同じことが言えます。

リニア中央新幹線開業で横浜市民・川崎市民にもぼったくりの波が!

いやいや横浜市民・川崎市民はそもそも新幹線を使うにあたり新横浜駅を使うだろうというそこのあなた。確かに東海道新幹線は新横浜駅を使えば便利ですしそれはぼったくりとは言わないでしょう。

ただ、2030年以降に開業するリニア中央新幹線はそうとは限りません。

リニア中央新幹線は神奈川県駅としてJR横浜線橋本駅付近に設置します。が、横浜駅から約50分かかるなど利便性は高くありません。

一方、リニア中央新幹線の始発駅である品川駅は横浜駅から約20分、川崎駅から約10分で到達することが可能です。

もっとも中山・鴨居・長津田あたりからならリニア中央新幹線に乗るのであれば橋本駅近傍の神奈川県駅でも近いでしょう。が、川崎市のほぼ全域と横浜市中心部からリニア中央新幹線に乗るのであれば、神奈川県駅ではなく品川駅の方が圧倒的に早く着くはずです

しかも神奈川県駅は全列車停車の保証がありませんし、そもそも全停車しないと言われています。

そして神奈川県駅橋本から名古屋や新大阪に行くより、品川駅から名古屋や新大阪に行く方が1,500円~2,000円程度高くなると言われています。

しかも品川駅には東海道線・横須賀線のほか京急線が乗り入れますから、東海道新幹線であれば小田原駅を駅勢圏とする藤沢・茅ヶ崎・平塚・鎌倉・逗子・横須賀からも行きやすくなります。しかも鎌倉・逗子・横須賀からは小田原と品川がほぼ同距離、藤沢・茅ヶ崎・平塚からは小田原よりも品川の方が距離が遠いため、東海道線や横須賀線を運営する他社のJR東日本からしても増収になるためリニア中央新幹線開業に伴う品川駅誘導を反対する理由がありません。むしろ新横浜駅利用者が減れば横浜線を減便できるのでその分運航費用を抑えられるかもしれません。


JR東海の神奈川県民からのぼったくり政策はまだまだ続く!

東海道新幹線「ひかり」を小田原駅に2時間に1本程度しか停車させない一方で新横浜駅に「のぞみ」を含め全停車することで神奈川県湘南・県央民に新横浜駅誘導を図ることで増収を図りたいJR東海。

またリニア中央新幹線開業により湘南・県央のみならず横浜市民・川崎市民も神奈川県駅橋本ではなく品川駅を利用させることで増収を図りたいJR東海。

JR東海の神奈川県民へのぼったくり政策はまだまだ続くようです。

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