在来線乗り放題JR西日本どこまで4DAYS新設で打倒青春18きっぷか!

  26167回閲覧

在来線乗り放題JR西日本どこまで4DAYS新設で打倒青春18きっぷか!

JR西日本は2023年2月13日、プレスリリースにて2023年2月~3月に企画乗車券西日本どこまで4DAYSを発売すると公表した( 「西日本どこまで4DAYS(在来線乗り放題)」の発売について )。今回はこれについて見ていく。

新しい乗り放題きっぷ発売へ!

今回の2023年2月~3月JR西日本企画乗車券発売では、西日本どこまで4DAYSを発売する。

これはJR西日本管内(宮島フェリー含む)および智頭急行線の新快速・快速を含む普通列車を4日間乗り放題になるきっぷで、4日間連続利用9,800円となっている。利用前日までにネット予約e5489で購入する必要がある。

また自動改札機を利用することができるほか、別途特急券を購入すれば在来線特急にも乗車できる。ただし、山陽新幹線・北陸新幹線は全駅停車の「こだま」「つるぎ」を含め利用できない。

このため大阪から北陸・北近畿・和歌山方面へのお出かけに非常に重宝する割引きっぷとなっている。

そう考えると、別途北海道特急オプション券を購入すれば特急列車も利用できる北海道&東日本パスにコンセプトが近いのだろう。




真の目的は打倒青春18きっぷか!

ではなぜJR西日本は普通列車乗り放題の西日本どこまで4DAYSを発売するに至ったのか。

1つ目は2024年3月の北陸新幹線敦賀延伸。これに伴い北陸新幹線金沢~敦賀間がJR西日本からIRいしかわ鉄道およびハピラインふくいに転換する。

これにより越美北線がほかのJR西日本線と接続しなくなるため青春18きっぷの特例を設定する必要があるほか、すでにJR西日本線と接続しない七尾線も青春18きっぷ特例IRいしかわ鉄道金沢~津幡間通貨措置も見直さなくてはならない。

とはいえ、越美北線利用時に敦賀~越前花堂間で、七尾線利用時に高岡~津幡間で青春18きっぷの通過特例を設けるのだろうか。そしてその通過特例を設定するにあたりJR西日本はIRいしかわ鉄道やハピラインふくいに利用料を支払わなければならないはずだが。




しかも青春18きっぷ自体が1日あたり2,410円と破格の安値のほか、取り分は経営支援のためJR北海道・JR四国偏重ともいわれており、JR西日本の分は少ない。しかも青春18きっぷは40年前の基準のまま変えていないので自動改札機に対応できず、手動対応が多く業務効率も悪い。さらに2020年からの旅客大幅減により2年連続赤字となったJR西日本は2023年4月1日に一部の特定運賃や「のぞみ」「みずほ」新幹線特急料金を値上げしたほか、割安なB特急料金をJR西日本管内で全面廃止とした

そう考えるとJR西日本は割に合わない青春18きっぷを廃止したいと言わざるを得ない。そのための布石としてJR西日本は自動改札対応で普通列車乗り放題の西日本どこまで4DAYSを発売するに至ったのだろう。

安すぎるジャパン・レール・パスの値上げに成功したんだ、不景気の象徴青春18きっぷの値上げや廃止も可能なはずだ。国土交通省がうなずけばすぐにもできるだろうに。


結び

今回の2023年2月~3月JR西日本西日本どこまで4DAYS発売では、JR西日本独自で普通列車の乗り放題きっぷを発売することとなった。

今後北陸新幹線開業で在来線エリアが狭まるJR西日本でどのような割安きっぷを発行していくのか、見守ってゆきたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました