長野電鉄は2025年7月31日、プレスリリースにて2025年12月1日に運賃改定を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
最大40%の大幅値上げへ!
今回の2025年12月1日長野電鉄運賃改定では、1992年以来約33年ぶりに長野電鉄で運賃の本体価格を値上げする。
長野電鉄運賃改定の詳細は以下の通り。
改定日 営業キロ(km) |
2019/10/1 | 2025/12/1 | 値上げ率 | 長野から |
1~2 | 170 | 210 | 23.5% | 善光寺下 |
3~4 | 190 | 240 | 26.3% | 桐原 |
5~6 | 240 | 300 | 25.0% | 信濃吉田 |
7~8 | 330 | 410 | 24.2% | 柳原 |
9~10 | 420 | 520 | 23.8% | 村山 |
11~12 | 480 | 600 | 25.0% | 日野 |
13~14 | 550 | 680 | 23.6% | 須坂 |
15~16 | 610 | 760 | 24.6% | 北須坂 |
17~18 | 680 | 870 | 27.9% | 小布施 |
19~20 | 760 | 970 | 27.6% | 都住 |
21~22 | 800 | 1,020 | 27.5% | 桜沢 |
23~24 | 880 | 1,160 | 31.8% | 延徳 |
25~26 | 930 | 1,220 | 31.2% | 信州中野 |
27~28 | 1,000 | 1,350 | 35.0% | 中野松川 |
29~30 | 1,050 | 1,420 | 35.2% | 信濃竹原 |
31~32 | 1,130 | 1,580 | 39.8% | 上条 |
33~34 | 1,190 | 1,660 | 39.5% | 湯田中 |
これにより初乗り運賃を170円から210円に、普通運賃を約28.9%値上げする。
また通勤定期で約30.1%、通学定期も約20.6%値上げとする。
今回の運賃改定で長野電鉄では40円~470円の値上げを図る。値上げ率を見ると近距離では25%程度に抑えている一方、湯田中など観光地利用に特化した遠距離では約40%もの値上げを図るなど、極力市民生活に影響しないようにしている。
ただ、そもそも日本では2020年から2023年にかけ物価が約20%上がったとはいえ、今回の長野電鉄の運賃値上げは近距離でも約25%、遠距離では約40%の値上げとなる。まあ通学定期は物価上昇に即した範囲内での値上げにしようとしているので努力は垣間見えるが、普通運賃と通勤定期は値上げしすぎではないかと。
2026年3月14日運賃改定予定のしなの鉄道も約25%の値上げをするし、長野発着に限ればこの3年で約40%も値上げしている。もっともしなの鉄道は定期券の値上げを抑えているため市民生活への影響を最小限にしているが、長野電鉄では全券種にて同じ距離であれば同率値上げのため救済措置もない。長野の私鉄は急に値上げしすぎではないかとは思うが。
結び
今回の2025年12月1日長野電鉄運賃改定では、40円~470円値上げし初乗り210円となる。
今後長野電鉄でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。
関連資料 – 鉄道旅客運賃の上限変更認可申請についてのお知らせ – 長野電鉄
コメント