沖縄都市モノレールは2024年10月11日、プレスリリースにて2025年2月に運賃改定を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
全区間で運賃値上げし初乗り250円へ!
今回の2025年2月沖縄都市モノレール運賃改定では、2019年10月1日の消費税増税とてだこ浦西延伸に伴う運賃改定以来約5年4か月ぶりに運賃値上げを図る。詳細は以下の通り。
改定日 営業キロ(km) |
2019/10/1 | 2025/2 | 値上げ率 |
1~3 | 230 | 250 | 8.7% |
4~6 | 270 | 290 | 7.4% |
7~9 | 300 | 320 | 6.7% |
10~13 | 340 | 360 | 5.9% |
14~17 | 370 | 390 | 5.4% |
今回の運賃改定では普通運賃で6.8%の値上げを図る。これによりゆいレールの初乗りは250円となる。
一方で定期券は価格据え置きとなっている。観光客など利用頻度の少ない人に絞った値上げで地元住民に影響が少ない運賃改定となっている。
そもそも沖縄都市モノレールゆいレールは那覇空港を始発とするので那覇空港利用の観光利用も多い。が、出張含む国内旅行者数は2024年は2019年と比べ10%減で推移している。この理由の1つがホテルなどの宿泊施設やイベントが軒並み値上げしたことで1回の旅行に充てる金額が15%程度上がっているためである。つまり旅行者数は減ったものの旅行にかける総額は変わっていないので収入に変化はないことが多い。
が、鉄道は値上げしてこなかったため旅行者数が減ればそのまま減収になる。ホテルやイベントは10%以上値上げしてるんだ、空港連絡鉄道も10%程度値上げしたっていいじゃないか。
結び
今回の2025年2月沖縄都市モノレール運賃改定では、普通運賃のみ一律20円の値上げを図ることで初乗り250円に値上げすることとなり、観光客を中心に収益を増やすこととした。
今後沖縄都市モノレールゆいレールでどのようなダイヤ改正と運賃改定を行うのか、見守ってゆきたい。
関連資料 – 軌道事業の旅客運賃上限変更認可申請について – 沖縄都市モノレール
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