JR東日本は2024年12月6日、プレスリリースにて2026年3月に運賃を改定すると公表した。今回はこれについて見ていく。
幹線運賃統一で東京近郊大幅値上げへ!
今回の2026年3月JR東日本運賃改定では、全線で運賃値上げを行う。
今回の運賃改定ではJR東日本の運賃表を4表から2表に再編し簡素化する。
課金してでも着席したい富裕層ブルジョワが多くいる東京近郊で運賃をぼったくるようにも見える。が、国土交通省では鉄道運賃表は基本1本としており(換算キロなどの調整をして1本でも可能)、1996年1月20日運賃改定でJR九州とJR四国が地方交通線専用運賃表を取り上げられたのも(JR北海道は運賃改定を行わないJR東日本と当時地方交通線海峡線で連絡していたためその兼ね合いで残さざるを得なかった)、会社分割で大幅な運賃改定を目論んでいる南海電鉄が2025年4月1日の泉北高速鉄道合併で運賃表を一本化するのもそのためである(なお運賃の本体価格を変えない場合は京成電鉄のように既得権益で複数あっても黙認している模様)。このため今回の山手線内と電車特定区間内の運賃表削除は国土交通省の方針と言えそうだ。
これにより青梅線・五日市線~八王子最遠中央線・横浜線方面の電車特定区間運賃と幹線運賃混乱地域も解消する見込みだ。
幹線・地方交通線ICカード運賃がきっぷより安いか同額に!
なおIC運賃は依然1円刻みだが、きっぷの運賃は山手線内含む電車特定区間内ではIC運賃を10円単位で切り上げ、幹線・地方交通線では10円単位四捨五入としていたためきっぷの運賃の方がICカードの運賃より安いことが100km以内で多々ある(なお100km超はICカード運賃が10円単位のため同額)。が、今回の運賃改定で幹線・地方交通線もIC運賃の10円単位切り上げとすることで、100km以内ではICカード利用の方が安くなるようになる。
この補償も踏まえてか、JR東日本では2030年までにSuicaエリアを管内全域に広げることで全エリアでICカード運賃を適用できるようにする見込みだ。もっとも国土交通省から言われたのだろうが、そんなことするならSuicaエリア外を廃線や第三セクター転換した方が楽だと思うし、地域交通的にも普通列車を中心に増発できるので利便性が上がるのだが。
結び
今回の2026年3月JR旅客6社旅客営業規則改定では、往復乗車券と連続乗車券の発売を取りやめ
関連情報:運賃改定の申請のお知らせ – JR東日本
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