泉北高速鉄道は2024年12月4日、プレスリリースにて2025年4月1日に運賃改定を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
泉北高速鉄道合併で運賃表一本化へ!
今回の2025年4月1日泉北高速鉄道運賃改定では、南海電鉄との合併に伴い運賃を改定する。
今回の運賃改定では中百舌鳥を通して南海電鉄と泉北高速鉄道をまたぐ際の運賃を南海電鉄の運賃表に一本化、たいていの場合値下げする。
ただし南海電鉄通しの運賃の方が従来より高くなる場合、これまでと同じ運賃となる。
このため大人運賃の値上げはない。
今後大幅な値上げ実施か!
ではなぜ今回の2025年4月1日泉北高速鉄道運賃改定ではなぜ南海電鉄と泉北高速鉄道の運賃表を統合するに至ったのか。
そもそも鉄道会社併合で必ずしも片方の運賃表に合わせる必要はなく、京成電鉄のように本線系統・成田空港線・千原線・松戸線の4本立てにしても良い。
が、国土交通省からの指示により運賃改定を行う際には原則1本の運賃表にまとめる必要がある。
南海電鉄では2026年4月に鉄道事業を分社化する。鉄道事業分社化は鉄道事業の収支を見やすくするためのものであるから、国土交通省の認可が必要な運賃改定をしやすくなる。
このことから南海電鉄では近い将来の運賃値上げを見据えて泉北高速線と南海電鉄の運賃を通算することとしたのではないか。
結び
今回の2025年4月1日泉北高速鉄道運賃改定では、南海電鉄との併合で運賃表を一本化するに至った。
が、南海電鉄は鉄道事業を分社化することから運賃値上げを行う見込みがあり、その布石としての運賃統合と言えそうだ。
今後南海電鉄でどのようなダイヤ改正と運賃改定を行うのか、見守ってゆきたい。
関連資料 – 2025年4月1日(火)から、南海・泉北相互間の運賃値下げを実施します – 南海電鉄
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