秩父鉄道は2024年5月23日、プレスリリースにて2024年10月1日に運賃改定を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
全区間で運賃値上げし初乗り200円へ!
今回の2024年10月1日秩父鉄道運賃改定では、運賃値上げを図る。詳細は以下の通り。
改定日 営業キロ(km) |
2019/10/1 | 2024/10/1 | 値上げ率 |
1~4 | 170 | 200 | 17.6% |
5~6 | 240 | 300 | 25.0% |
7~8 | 310 | 400 | 29.0% |
9~10 | 390 | 450 | 15.4% |
11~12 | 450 | 500 | 11.1% |
13~14 | 480 | 550 | 14.6% |
15~16 | 510 | 600 | 17.6% |
17~18 | 550 | 650 | 18.2% |
19~20 | 590 | 700 | 18.6% |
21~22 | 620 | 700 | 12.9% |
23~24 | 650 | 750 | 15.4% |
25~26 | 680 | 750 | 10.3% |
27~28 | 710 | 800 | 12.7% |
29~30 | 740 | 800 | 8.1% |
31~32 | 780 | 850 | 9.0% |
33~35 | 800 | 850 | 6.3% |
36~38 | 820 | 900 | 9.8% |
39~41 | 840 | 900 | 7.1% |
42~44 | 860 | 950 | 10.5% |
45~47 | 880 | 950 | 8.0% |
48~50 | 900 | 1000 | 11.1% |
51~53 | 920 | 1000 | 8.7% |
54~56 | 940 | 1050 | 11.7% |
57~59 | 960 | 1050 | 9.4% |
60~62 | 990 | 1100 | 11.1% |
63~65 | 1010 | 1100 | 8.9% |
66~68 | 1030 | 1150 | 11.7% |
69~71 | 1050 | 1150 | 9.5% |
72 | 1070 | 1200 | 12.1% |
このような運賃改定を行い、定期外15.5%、通勤定期22.5%の値上げを図った。なお通学定期は価格を据え置いている。
今回の2024年10月1日秩父鉄道運賃改定で普通運賃に初乗り8kmまでは100円刻み、その後は50円刻み運賃の導入した。これにより券売機の10円玉を用意する必要がなくなるほか、8kmまで100円刻みなので50円玉も少なくて済む。小銭管理を減らすことで維持費用を削減し地方鉄道が軒並み20%程度の運賃値上げをおこなっているところ15%の値上げに抑えている。
小銭管理コストを抑えて困る人はいないし、きっぷ購入時もおつりが減らせるので手間も減らせる。それで運賃値上げを抑えることができるのであれば効果的だろう。
地方鉄道には今後50円刻み運賃を実践して運賃値上げを抑制してほしいものだ。
結び
今回の2024年10月1日秩父鉄道運賃改定では、運賃を値上げすることとなった。
一方20%程度の運賃値上げが主流な中、50円刻み運賃を導入し小銭管理を減らすことでコストを削減、値上げ率を15%に抑えることとした。
今後秩父鉄道でどのようなダイヤ改正と運賃改定を行うのか、見守ってゆきたい。
関連資料 – 鉄道事業の旅客運賃及び料金の改定について – 秩父鉄道
コメント