北大阪急行電鉄は2024年7月10日、プレスリリースにて2025年1月に運賃改定を行い一部区間で値下げすると公表した。今回はこれについて見ていく。
新大阪・東三国から北大阪急行各駅へ値下げへ!
今回の2025年1月北大阪急行運賃改定では、運賃値下げを図る。
北大阪急行と直通運転を行うOsaka Metro 御堂筋線では、短距離区間での高額運賃を防ぐため新大阪・東三国~緑地公園・桃山台間に限りOsaka Metroの運賃190円と北大阪急行の運賃100円または130円の合計から20円を値引いていた。
ただ今回の北大阪急行電鉄運賃改定ではこの割引を拡大、新大阪・東三国から北大阪急行全駅への運賃を2社の合計運賃から40円割り引くろしたのだ。これにより新大阪・東三国~緑地公園・桃山台間は20円の値下げ、新大阪・東三国~千里中央・箕面船場阪大前・箕面萱野まで40円値下げすることとなった。
運賃の詳細は以下の通り。
2023年10月1日にJR西日本と京阪電車の乗継割引20円を廃止し値上げすることを考えると乗継運賃割引の拡大は異例だろう。
北大阪急行の回数券を廃止へ!
今回の2025年1月北大阪急行運賃改定では、回数券を廃止することとなった。
近年鉄道各社ではICカード普及に伴い小銭を取り扱う必要性が減ったことから、小銭を減らすために作られた回数券を順次廃止している。その流れに乗ったものだろう。
なぜ値下げに踏み切ったのか!
では今回の2025年1月北大阪急行運賃改定では新大阪・東三国発着の北大阪急行への運賃を20円~40円値下げすることとしたのだろうか。
大阪では2025年1月に大阪関西万博を控えている。京阪神住民であれば日帰り往復だろうが、東京や九州から来るのであれば宿泊利用が多いだろうし、海外からであれば宿泊は必須だ。だが万博開催期間中のため宿泊施設は埋まりやすく満室になることも多い。
そこで電車が比較的空いていて新幹線新大阪駅から1本で行ける北大阪急行方面へ値下げすることで豊中・箕面方面の宿泊施設にも泊まりやすくしているのではないだろうか。
また大阪市内のホテルに宿泊した場合、関西大阪万博の最寄り駅である地下鉄中央線夢州駅まで1日乗車券「エンジョイエコカード」利用で土休日は往復620円で済んでしまう。が、北尾所赤急行は1日乗車券「エンジョイエコカード」のエリア外のため1日乗車券を買わせずOsaka Metroの増収を狙える。そうなると今回の乗継運賃値下げはOsaka Metro側が画策したものなのかもしれない。
結び
今回の2025年1月北大阪急行運賃改定では、新大阪・東三国から北大阪急行各駅へ運賃を20円から40円値下げすることとなった。
今後北大阪急行でどのようなダイヤ改正と運賃改定を行うのか、見守ってゆきたい。
関連資料 – Osaka Metroと北大阪急行は
「乗継運賃制度」の適用範囲を拡大し、割引額を改定します – 北大阪急行
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