新幹線旅行は、同じ座席でも購入する手段によって料金が大きく変わることも。
そんな割引きっぷを、簡単に比較できるわけではありませんが、お得に比べてみて少しでも安い旅行をしてみませんか?
そんな新幹線で使えるお得なきっぷを紹介していきます。
ネット予約で購入するお得なきっぷ
たいていの場合に一番安くなるお得なきっぷです。
初期設定は手間がかかるとお思いの方もいるかと思いますが、一度始めるとお得が続きますので、登録して利用することをお勧めします。
全てのネット予約はクレジットカードの支払いができます。このほかクレカのみと記載している商品でも多くのデビットカードや国際ブランド付きのプリペイドカードが使用できるほか、現金支払いが可能なものは指定の銀行やコンビニ支払い、駅での支払いに対応しています。
EX早特21
クレカのみ東海道新幹線東海道・山陽新幹線
EX早特21は、東海道・山陽新幹線「のぞみ」で利用できるお得なきっぷです。
21日前まで予約可能ですが、座席数制限があるので早めに取りましょう。
出発時間帯に制限はありますが(6時台発・11時台〜15時台発)、紙のきっぷより東京〜新大阪間で3,500円以上、区間によっては5,000円以上安くなり、極めてお得です。
予約はスマートEXとEX予約で受け付けています。
EX早特
クレカのみ東海道新幹線東海道・山陽新幹線山陽新幹線
EX早特は、東海道・山陽新幹線「のぞみ」で利用できるお得なきっぷです。
3日前まで予約可能ですが、座席数制限があるのでできれば10日前までに取りましょう。
東京〜岡山・広島・新山口、東京・名古屋・新大阪〜小倉・博多などで設定していますが、いずれもほぼ全てで紙のきっぷより3,000円以上安くなっています。
また先ほどのEX早特21のような発車時間制限がありませんので、どの「のぞみ」号でも使えるというのが強みです。
予約はスマートEXとEX予約で受け付けています。
EXのぞみファミリー早特
クレカのみ東海道新幹線
EXのぞみファミリー早特は、東海道・山陽新幹線「のぞみ」で2人以上の同時利用で使えるお得なきっぷです。ファミリーでなくても使えます。
3日前まで予約可能ですが、座席数制限があるのでできれば10日前までに取りましょう。
東京〜名古屋・関西で設定していますが、いずれもほぼ全てで紙のきっぷより2,000円以上安くなっています。
また先ほどのEX早特21のような発車時間制限はありませんが、広島・博多発着の「のぞみ」ではあまり使えません。このことから終日に渡り設定本数が抑えられていますが、発車時刻の差は10分程度ですので、大きく旅程が変わることはないと思われます。
予約はスマートEXとEX予約で受け付けています。
東海道・山陽新幹線の早特商品は、全てスマートEXでもEX予約でも同額です。
スマートEXの場合年会費無料ですが、EX予約の場合年間1,100円(税込)の会費が必要になります。
早特以外でもネット予約を頻繁に(月1往復以上)利用する場合はe特急券やEXサービスを利用できるEX予約の利用も良いかもしれませんが、それ以外の場合は年会費のかからないスマートEXの利用をお勧めします。
スーパーモバイルSuica特急券スペシャル
クレカのみ東北新幹線上越新幹線
スーパーモバイルSuica特急券スペシャルは東北新幹線・上越新幹線で利用できるお得なきっぷです。
21日前まで予約可能ですが、座席数制限があるので早めに取りましょう。
期間限定のお得なきっぷとして扱われていますが、列車によっては多くの期間で設定しており半ば通年化しているものもあります。
上越新幹線「とき」や区間は限られるものの東北新幹線「やまびこ」で設定することが多くなっています。
料金は紙のきっぷの半額以下と極めてお得です。
スーパーモバイルSuica特急券・モバイルSuica特急券
クレカのみ東北新幹線上越新幹線北陸新幹線北海道新幹線山形新幹線秋田新幹線
スーパーモバイルSuica特急券は東京・上野・大宮と新潟、富山、金沢、仙台、山形、秋田、新函館北斗などの区間に設定があります。
前日までの購入が可能で、発行数制限もないことからほぼいつでも使えると言っても過言ではありません。
この利便性で区間によっては4,000円以上安くなることもあり、極めてお得です。
乗車券にはスマートフォン(Android・iPhoneとも可能)、フィーチャーフォンを使用します。
なお北陸新幹線方面へは料金同額で東京都区内各駅発着に対応し区間が充実したe早特1の方が区間が充実しています。
またモバイルSuica特急券は東北・上越・北陸・北海道・山形・秋田の各新幹線で使えるお得なきっぷです。
ほぼ全区間に設定があり、当日購入も可能です。
東京〜盛岡・新青森など、スーパーモバイルSuica特急券の発券がない区間でも1,000円以上お得に移動できます。
ただし、近距離では紙のきっぷの普通車自由席利用より割高になることもありますので、注意が必要です。
お先にトクだ値
クレカのみ東北新幹線上越新幹線北陸新幹線北海道新幹線山形新幹線秋田新幹線
お先にトクだ値は、14日前までの予約で利用できるお得なきっぷです。座席数制限があるので、20日前までには予約することをお勧めいたします。
紙のきっぷと比べ25%〜35%の割引があります。
割引率はスーパーモバイルSuica特急券スペシャルよりは劣るものの、通年設定かつ設定区間が多いので、モバイルSuica特急券系を使うよりも安い区間が多く存在します。
ただし、東北新幹線東京〜仙台間では列車制限が多く、1時間に1本程度の停車駅の多い「やまびこ」しか使えません。そういう点では、スーパーモバイルSuica特急券の方が利便性が高いようにも思えます。
予約はえきねっとで受け付けています。
なお、お先にトクだ値スペシャルもありますが、設定がある期間はたいていスーパーモバイルSuica特急券スペシャルの期間と被っているほか、割引率も低いです。どうしても携帯電話を乗車券として使いたくない場合にのみ使いましょう。
またえきねっとトクだ値も紙のきっぷより5%〜15%程度安くなりますが、前日まで予約できるスーパーモバイルSuica特急券の方が安いことが多いので、こちらもどうしても携帯電話を乗車券として使いたくない場合にのみ使いましょう。
スーパー早特21・スーパー早特きっぷ
現金OK山陽新幹線山陽・九州新幹線
スーパー早特21・スーパー早特きっぷは、山陽・九州新幹線で利用できるお得なきっぷです。
スーパー早特21は21日前まで、スーパー早得きっぷは14日前まで予約可能ですが、座席数制限があるので早めに取りましょう。
発売区間は新大阪・新神戸〜九州方面と限られていますが、スーパー早特21では紙のきっぷより6,000円〜9,000円程度安くなっており、大変お得です。
またスーパー早特21の設定のない新大阪〜博多間でもスーパー早特きっぷを発売しており、紙のきっぷより5,000円程度安くなっており、大変お得です。
予約はe5489で受け付けています。
e早特・eきっぷ
専用クレカ山陽新幹線山陽・九州新幹線北陸新幹線
e早特・eきっぷは、山陽新幹線・九州新幹線で発売しているお得なきっぷです。e早特3は3日前までの発売ですが、eきっぷは乗車当日でも使用できます。
ほかのネット予約との最大の違いは、特急券のみの発売にもかかわらず、原則普通車指定席用eきっぷは普通車自由席の紙のきっぷより安いことにあります。
つまり、紙のきっぷの往復割引や学割と併用して利用することができます。
新大阪~博多・熊本・鹿児島中央間の場合、普通車指定席利用と比べて1,790円も安くなります。
年会費無料のJ-WESTカード(九州島内発着の場合はJQカードも)でのみ申し込めます。
九州ネット早特・九州ネットきっぷ
現金OK九州新幹線山陽・九州新幹線
九州ネット早特は九州新幹線で発売しているお得なきっぷです。
早特は一番早い締切は7日前までですが、紙のきっぷより2,500円程度安くなり、博多〜熊本・鹿児島中央での新幹線利用で最もやすいきっぷとなります。
ただし、現金払いの場合九州ネットきっぷは乗車2日前までに支払いを完了しなければならないので、乗車前日と当日はクレジットカードのみでしか購入できません。
また九州ネットきっぷは、2枚きっぷより設定区間は多いですが、博多〜熊本・鹿児島中央間では2枚きっぷの1枚あたりの料金よりやや安いですが、それ以外の区間は2枚きっぷ1枚あたりの料金と同額です。
クレカに慣れている人はネット予約が使いやすいと思いますし、往復や複数人利用で経費で落とさなくてはならない時などは2枚きっぷを活用しましょう。
予約はJR九州ネット予約で受け付けています。
EXこだまファミリー早特
クレカのみ東海道新幹線
EXこだまファミリー早特は、東海道・山陽新幹線「こだま」で2人以上の同時利用で使えるお得なきっぷです。ファミリーでなくても使えます。
3日前まで予約可能です。
「こだま」しか使えませんが、紙のきっぷより東京〜名古屋間では約3,000円、東京〜新大阪間では4,000円以上安く利用することができ、東海道新幹線を最も安く利用できるきっぷになります。
予約はスマートEXとEX予約で受け付けています。
こだま指定席きっぷ
現金OK山陽新幹線
こだま指定席きっぷは山陽新幹線「こだま」号(と一部の新大阪~岡山間の「ひかり」号)限定で、2人以上で移動する際に利用できます。
長距離区間での発売はありませんが(関西〜九州間は後述のバリ得新幹線を参照)、新大阪・新神戸~岡山・広島や、広島~小倉・九州などで新幹線利用の場合にに一番安いきっぷです。
予約はe5489で受け付けています。
窓口で購入できるお得なきっぷ
現金OK
窓口で購入できるお得なきっぷについてです。
全て現金で購入できる反面、ネット予約と比べるとややお得度が落ちるというのが難点です。
新幹線回数券
東海道新幹線山陽新幹線東海道・山陽新幹線東北新幹線上越新幹線北陸新幹線
新幹線回数券はJR各社の窓口や券売機で発売している、6枚つづりの回数券です。有効期限は3か月となっています。
かつてはほぼ全区間で発売し、定義で割引率は10%としていたのですが、2002年以降大幅に設定区間を縮小したことや「のぞみ」や「はやぶさ」にも拡大した際に便乗値上げを行なったことから、今では3〜8%程度になっています。
なお、金券屋でバラ売りもしていますが、割引率はJR各社の窓口で6枚つづりを購入するより割高になります。
新幹線Wきっぷ
東北新幹線上越新幹線北陸新幹線秋田新幹線
新幹線Wきっぷは、東北地方や新潟県内の新幹線で利用できる、2枚つづりの回数券です。有効期限は1か月となっています。
区間によって割引率が30%程度あるなど、モバイルSuica特急券よりも大きくお得となっています。
九州新幹線2枚きっぷ
九州新幹線
九州新幹線2枚きっぷは、九州新幹線で利用できる2枚つづりの回数券です。有効期限は1か月となっています。
九州ネット予約の方が安いですが、クレジットカードを持っていなくて乗車の前日または当日の場合にはこれが最安のきっぷとなります。
ぷらっとこだまエコノミープラン
東海道新幹線
ぷらっとこだまはJR東海ツアーズが発売する、東海道新幹線「こだま」号限定のお得なきっぷです。
「のぞみ」より東京~名古屋間で約1時間、東京~新大阪間で約1時間30分多く所要時間がかかる「こだま」号で移動する分、割安な料金を設定しています。
前日までに購入する必要があります。駅での購入はできません。
静岡・浜松から東京・名古屋・大阪に新幹線で行くには一番安いお得なきっぷです。また東京~名古屋・新大阪間の新幹線をクレジットカードなしで行くには一番安く済みますが、2人以上であればEXこだまファミリー早特の方が安くなりますし、グリーン車を利用したい方はEXこだまグリーン早特の方が割安になります。また「こだま」しか停車しない駅の設定はありません。
バリ得新幹線
山陽新幹線山陽・九州新幹線
バリ得新幹線は、日本旅行が発売する山陽新幹線定期「ひかり」及び「こだま」号限定のお得なきっぷです。
新大阪~博多間で「のぞみ」「みずほ」「さくら」より2時間~2時間30分多く所要時間がかかり、昼間は5時間ほど運転間隔が開く「こだま」号で移動する分、割安な料金を設定しています。
ネット予約を含めても関西~九州間を新幹線で一番安く行ける手段です。
なお九州新幹線内も一番停車駅の多い「つばめ」号に限定しています。
株主優待券
現金OK
株主優待券は、JR各社の株主になれば獲得できます。
株主優待券は金券ショップでも流通しており、購入すれば株主でなくても使用できます。金券ショップで株主優待券を購入しJR駅窓口に持って行くと、以下の割引率で各社管内の新幹線や在来線のきっぷを購入できます。
ただし金券ショップでの価格は安くはないので、お得に乗車できるとは限りません。金券ショップで株主優待券を購入する時には、それでJR窓口で新幹線チケットを買った場合の値段を確認しておきましょう。
また、複数のJR会社をまたがるきっぷ・特急券などは各社保有の線区のみが割引の対象です。運賃・料金は会社境界で打ち切り計算となりかえって割高になることがありますので注意してください。
また、そもそも割引率は21日まで予約できるネット予約より低いことが多いので、賢くネット予約を使えればそれに越したことはありません。
JR東海
東海道新幹線
JR東海の株主優待券は東海道新幹線で利用できます。1枚につき1割引、2枚2割引まで同時使用ができます。
JR東日本
東北新幹線上越新幹線北陸新幹線(東京~長野~上越妙高間)山形新幹線秋田新幹線
JR東日本の株主優待券は東北・上越・北陸・山形・秋田の各新幹線で利用できます。1枚につき2割引、2枚4割引まで同時使用が可能です。
JR西日本
山陽新幹線北陸新幹線(上越妙高~富山~金沢間)
JR西日本の株主優待券は山陽・北陸新幹線で利用できます。1枚につき5割引で、2枚以上の同時使用はできません。
JR九州
九州新幹線
JR九州の株主優待券は九州新幹線で利用できます。1枚につき5割引で、2枚以上の同時使用はできません。
移動と宿泊がセットになった商品
移動と宿泊をセットにした商品です。
上記の早特きっぷ類の購入期限日を過ぎたとしても、宿泊をセットにすれば早特きっぷ並みの料金で移動することができます。
かつて移動+宿泊セットは旅行代理店の特権でしたが、最近ではJR各社(または各社のグループ子会社)がネットで取り扱うことも多くなってきました。
しかしJR西日本はほとんどを日本旅行に委託しているほか、JR各社がそれぞれで行っているためエリアが狭く、恩恵を受けられる人が限られているのが現状です。
トーキョーブックマーク
東海道新幹線
トーキョーブックマークは東海道新幹線沿線から東京への移動と宿泊がセットになった商品です。
そうだ 京都、行こう。
東海道新幹線
そうだ 京都、行こう。は、東海道新幹線沿線から京都への移動と宿泊がセットになった商品です。
ダイナミックレールパック
東北新幹線上越新幹線北陸新幹線山形新幹線秋田新幹線
ダイナミックレールパックは、JR東日本の各新幹線の移動と宿泊がセットになった商品です。
結び
新幹線に関連するお得なきっぷは、これだけ多種多様に渡っています。
お得なきっぷは、ここには挙げきれないほど多数のきっぷが発売されていますが、とりあえずこれらを抑えておけば大きく損をすることはないものと思います。
ただ、これらのお得な商品を利用する第一歩は、クレジットカードやデビットカードを発行することです。これらのキャッシュレス決済を使うことでお得に利用することができるためです。
これらのお得なきっぷを活用して、同じサービスでも割安な旅行をしてみてはいかがでしょうか?
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