近距離で大幅値上げも遠距離で値上げ率低下へ! 肥薩おれんじ鉄道運賃改定(2024年10月1日)

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近距離で大幅値上げも遠距離で値上げ率低下へ! 肥薩おれんじ鉄道運賃改定(2024年10月1日)

肥薩おれんじ鉄道は2024年7月26日、プレスリリースにて2024年10月1日に運賃改定を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。

2024年鉄道バス運賃料金改定まとめはこちら!

全区間で運賃値上げし初乗り230円へ!

今回の2024年10月1日肥薩おれんじ鉄道運賃改定では、運賃値上げを図る。詳細は以下の通り。

肥薩おれんじ鉄道運賃改定比較
改定日
営業キロ(km)
2019/10/1 2024/10/1 値上げ率
1~3 190 230 21.1%
4~6 240 290 20.8%
7~9 280 340 21.4%
10 280 400 42.9%
11~12 350 400 14.3%
13~15 380 430 13.2%
16~20 510 590 15.7%
21~25 640 700 9.4%
26~30 770 840 9.1%
31~35 890 980 10.1%
36~40 1020 1120 9.8%
41~45 1150 1270 10.4%
46~50 1280 1410 10.2%
51~55 1480 1550 4.7%
56~60 1510 1580 4.6%
61~65 1710 1790 4.7%
66~70 1740 1830 5.2%
71~80 1940 2040 5.2%
81~90 2140 2240 4.7%
91~100 2340 2450 4.7%
101~110 2510 2640 5.2%
111~117 2670 2810 5.2%




今回の運賃改定では普通運賃は10.0%の運賃改定となっている。が、10kmまでの短距離は約20%をも値上げを図り初乗り190円から230円に値上げしている一方で、50km超の遠距離は5%程度しか値上げしていない。近距離では大きく値上げしているが、遠距離ではあまり値上げしていないのだ。今回の値上げを見るに遠距離に反映していないのは極端すぎると思うが。

また京都丹後鉄道や秩父鉄道などの地方鉄道で行っている50円刻み運賃の導入も見送っている。肥薩おれんじ鉄道はICカードを導入していないので乗客が現金できっぷを買ったり車内精算したりする。おつりを減らして小銭管理コスト削減を削減し運賃値上げを抑制してほしいものだ。

このほか入場券は160円から200円に値上げする。




定期券で48%をも値上げへ!

また今回の2024年10月1日肥薩おれんじ鉄道運賃改定では、定期券の割引率を縮小する。

今回の運賃改定で通勤・通学ともに定期券の割引率を縮小、通勤定期で32.4%、通学定期では約35%もの値上げとなる。通学定期が通勤定期より値上げしていいものなのか。

しかも先述したように近距離で大幅値上げ、遠距離はさほど値上げしないことから定期券でも近距離を大きく値上げしており、4km超5km以内の区間で通学定期で48.6%をも値上げを行っている。おいおいさすがに値上げしすぎではないか。


結び

今回の2024年10月1日肥薩おれんじ鉄道運賃改定では、運賃を値上げすることとなった。

近距離では運賃値上げを多く行う一方で、50kmを境に急に値上げ率を抑えている。

今後肥薩おれんじ鉄道でどのようなダイヤ改正と運賃改定を行うのか、見守ってゆきたい。

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関連資料 – 鉄道事業の旅客運賃上限変更認可申請について – 肥薩おれんじ鉄道

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