初乗り169円で関東大手私鉄最高値に値上げへ! 西武鉄道運賃改定(2026年3月14日)

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初乗り169円で関東大手私鉄最高値に値上げへ! 西武鉄道運賃改定(2026年3月14日)

西武鉄道は2025年3月14日、プレスリリースにて2026年3月に運賃改定を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。

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西武鉄道で初乗り169円に値上げへ!

今回の2026年3月14日西武鉄道運賃改定では、全線で運賃値上げを図る。

詳細は以下の通り。

西武鉄道運賃改定比較
営業キロ(km) 2023/3/18 2026/3/14 値上げ率 池袋から 西武新宿から
1~4 157 169 7.6% 東長崎 中井
5~8 188 207 10.1% 練馬・豊島園 野方
9~12 220 245 11.4% 石神井公園 上井草
13~16 252 284 12.7% 保谷 武蔵関
17~20 282 323 14.5% 清瀬 花小金井
21~24 314 362 15.3% 秋津 小平
25~28 356 402 12.9% 所沢 東村山
29~32 387 442 14.2% 小手指・西武球場前 新所沢・玉川上水
33~36 419 483 15.3% 稲荷山公園 入曽・西武立川
37~40 450 521 15.8% 入間市 狭山市・拝島
41~44 481 557 15.8% 飯能 南大塚
45~48 513 593 15.6% 本川越
49~52 544 627 15.3%
53~56 576 657 14.1%
57~60 618 683 10.5%
61~64 649 709 9.2%
65~68 692 735 6.2%
69~72 722 758 5.0%
73~76 764 781 2.2% 横瀬
77~80 796 800 0.5% 西武秩父




今回の運賃改定で普通運賃を11.9%、通勤定期を10.0%値上げする。なお通学定期は全区間で価格を据え置く。

本体価格の運賃値上げは1997年12月28日運賃改定以来約28年ぶりとしており、2020年~2023年の間に物価が約20%上がっていることをふまえると最大約16%の値上げで済んでいるのは妥当と言えるだろう。

これにより初乗りはIC157円から169円となる。関東大手私鉄では京急電鉄や東急電鉄、京王電鉄が2020年以降に運賃改定しているが、いずれも初乗りは150円以内である。関東大手私鉄初乗り運賃ツートップは依然西武鉄道と東武鉄道のIC157円だったが、今回の西武鉄道運賃改定でIC169円となり単独トップとなる。もはや関西大手私鉄並みの初乗り運賃となる。

なお西武新宿~拝島間はJR東日本中央線快速・青梅線と競合する中IC450円から521円に値上げするが、特定運賃を敷いているJR東日本も運賃改定するほか特定運賃による値引き額を縮小するので競合について問題はないだろう。




池袋~西武秩父間は運賃据え置きへ!

今回の2026年3月14日西武鉄道運賃改定では、池袋~西武秩父間の運賃はほとんど変わらない。

今回の運賃改定では多くの区間で普通運賃を約15%値上げしているところ、56km超から値上げ額を大幅に抑えており、池袋~西武池袋間はIC796円から800円に4円しか値上げしていないし、きっぷの運賃に至っては同額である。

これは2013年時点と比べ2回本体価格を値上げした特急料金が2023年7月1日料金改定までの間に600円から900円に300円も値上げしているため、その緩和措置と言われている。一方飯能までの短距離であれば100円程度しか値上げしていないことから運賃の値上げで対処することとしたのだろう。


結び

今回の2026年3月14日西武鉄道運賃改定では、全線で運賃値上げを図り関東大手私鉄初乗り運賃最高値の169円とすることとした。

今後西武鉄道でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。

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