国鉄・JR座席指定料金変遷

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日本国有鉄道及び旅客鉄道6社の旅客営業規則記載の、座席指定料金の変遷です。

国鉄及びJR各社では、急行・準急・普通列車の座席指定料金と特急の座席指定料金の扱いは、歴史的背景から条文が異なっています。

なおこのデータの作成にあたり、デスクトップ鉄さんの旅規ポータルを参考に作成し、一部つじつまの合わない点は国鉄監修 交通公社の時刻表(現 JTB時刻表)で照らし合わせました。

下記データの作成にあたり細心の注意を払っておりますが、誤っている可能性があります。ご了承ください。

国鉄・JR座席指定料金変遷

日本国有鉄道及び旅客鉄道6社の旅客営業規則第61条記載の、急行・準急・普通列車の座席指定料金の変遷です。

急行・準急・普通列車は自由席が基本となっているため、座席指定車両の座席を指定する際には追加で指定席料金が必要となります。

なお閑散期は1985年4月20日改定より、1月16日~2月末日・6月・9月・11月1日~12月20日の祝日及び祝前日を除く月曜~木曜日としています。

以下の表は横スクロールできます。

国鉄・JR座席指定料金変遷
改訂日 本州通常期 四国通常期 本州四国閑散期 九州 北海道 備考
以前 100 100 100 100 2等座席指定時の料金。1等車席は200円、展望車席は500円。
1969/5/20 300 100 100 100 100
1975/11/20 400 200 200 200 200
1976/11/6 500 300 300 300 300
1982/4/20 500 500 300 300 300 子供半額化
1985/4/20 500 500 300 300 300 閑散期から金曜日が除外、1月11日開始から1月16日開始に繰り下げ
1997/4/1 510 510 310 300 300
2014/4/1 520 520 320 320 320
2016/3/26 520 520 320 320 520
2019/10/1 530 530 330 330 530

単位:円


新幹線・特急料金自由席差額変遷

日本国有鉄道及び旅客鉄道6社の旅客営業規則第125条記載の、特急料金の自由席差額変遷についてです。

今日では繁忙期を除き急行・普通列車の座席指定制料金と特急における指定席と自由席の差額は同一だと認知されていますが、1982年3月20日改定まで両者の額は異なっていました。

これはそもそも特急列車は新幹線・在来線とも全席指定席が基本で、自由席は特例的扱いから始まったためです。

しかし1964年10月1日に東海道新幹線東京~新大阪間が開業すると、たちまち超特急「ひかり」号や特急「こだま」号は連日満席に。当時はみどりの窓口もなく、電話と手売り券方式であったため、特急券(座席指定付き)を発券するのに1時間以上かかっていました。このまままでは年末年始の帰省ラッシュでは発券するだけで日が暮れ、駅が大混雑すること間違いありません。

そこで日本国有鉄道では混雑緩和目的で、史上初の特急自由席を1964年12月26日より東海道新幹線「こだま」号に連結し、列車号数指定の自由席特急券を史上初めて発売したのです。

当初は1965年1月15日までの期間限定でしたが、同年3月より通年発売化しました。当時は暫定措置を考慮したのか、旅客営業規則とは別の新幹線自由席特急券発売規則を別に定めました。

その後1966年3月5日改定で在来線特急にも自由席が連結されることとなり、自由席連結特急が全国を走ることとなりました。この際に、旅客営業規則本文に記載することとしたのです。

なお閑散期は上述の急行・普通列車座席指定席料金の時期と同一です。

以下の表は横スクロールできます。

新幹線・特急料金自由席差額変遷
改訂日 自由席値引 九州島内自由席値引 備考
1966/3/5 100 100
1976/11/6 200 200
1980/10/1 200 500
1981/4/20 300 300
1982/4/20 500 500 閑散期導入(200円引)
1984/4/20 500 500 繁忙期(8/1-20,12/25-1/10)を導入(200円増)
1985/4/20 500 500 閑散期から金曜日が除外、1月11日開始から1月16日開始に繰り下げ、繁忙期を3/21-4/5,4/28-5/6,7/21-8/31,12/25-1/10に拡大
1997/4/1 510 510
2014/4/1 520 520
2019/10/1 530 530

単位:円

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