2024年3月16日、北陸新幹線が敦賀まで延伸します。
これにより在来線特急列車と新幹線との乗換駅が金沢駅から敦賀駅に移り、乗り換えの利便を図ろうと敦賀駅新幹線ホームの2つ下の階に在来線特急ホームを設けます。
これにより敦賀駅は在来線既存の7線に加え、在来線特急4線、北陸新幹線4線の合計15線となります。が、のりば番号は2倍以上の34までとなります。なぜでしょうか。
敦賀駅に34番のりばを設置
北陸新幹線開業後の敦賀駅ののりば番号は、
- 北陸本線・小浜線・ハピラインふくい線普通列車:1~7番のりば
- 北陸新幹線:11~14番のりば
- 在来線特急列車サンダーバード・しらさぎ:31~34番のりば
としています。しかも31番のりばと32番のりばは降車専用、33番のりばが特急サンダーバード乗車のりば、34番のりばを特急しらさぎ乗車のりばとしています。
もっとも連番にして北陸新幹線を8~11番、在来線特急列車を12~15番のりばとすることもできたでしょうが、そうなると新幹線のりばが在来線のりばのすぐ横にあるようでわかりにくいということで、1964年に開業した東海道新幹線とそもそものりば数の多かった上野駅と大宮駅を除いて新幹線ののりば番号は在来線の最大数の十の位に1を足した一の位が1の数字から始めるとしています。このため北陸新幹線ののりば番号が11~14番のりばとしたのでしょう。
おかげさまで京都駅33番のりばを上回り敦賀駅は34番のりばという日本で一番数の大きいのりば番号を付すことになりました。
ただ、だったら在来線特急列車のりばを11~14番のりば、北陸新幹線のりばを21~24番のりばとしてもよかったのではないでしょうか。そうすればのりばの番号を最大24までに抑えることができたはずです。なぜ在来線特急のりばに31~34番のりばを付すこととしたのでしょうか。
敦賀駅在来線特急ホームに31~34番のりばを付与した理由は?
ではなぜ敦賀駅在来線特急ホームに31~34番のりばを付与したのでしょうか。
在来線特急ホームに乗り入れる列車は、特急サンダーバードと特急しらさぎです。大阪方面に向かう特急サンダーバードは1日25往復(曜日運休列車3往復含む)、名古屋方面に向かう特急しらさぎは1日15往復(1往復以上の曜日運休列車含む)ですから、31~34番のりばを一番多く発着する列車は特急サンダーバードです。
もう一度言います。特急サンダーバードです。
大切なことなのでもう一度。特急サンダーバードです。
つまり、敦賀駅在来線特急のりばに31~34番のりばを付したのは、おそらく特急サンダーバードのサンをもじり、三十番台ののりば番号を付与することにしたのでしょう。
先述したようにJR西日本京都駅にも33番のりばがありますが、こちらも山陰1番~4番のりばをさんいんのさんをとって30番~33番のりばに改番したものです。
路線名ないし列車名でのりば番号を想起させることで、乗り間違いを防いでいるのでしょう。
とはいえ、このまま新幹線が在来線ホームよりのりば番号が多い原則を守ってしまうと北陸新幹線のりばが41~44番のりばというとてつもない大きな数になります。これではあまりにも使いづらいため、新幹線のりばの番号を在来線よりも多くするという原則をくずし(大宮駅では実際に崩している)、北陸新幹線のりばを11~14番のりばとして在来線特急列車よりも若いのりば番号を付すことにしました。にじゅうが聞き取りにくいことだけが理由なら在来線特急ホームは11~14番のりばにして北陸新幹線のりばを31~34番のりばにするはずですし、2023年3月18日に設置したJR西日本大阪駅うめきた地下ホームで21~24番のりばを付すはずなんてありませんから。
特急しらさぎはなぜ34番のりば出発なのか
ではなぜ33番のりばを大阪方面特急サンダーバード、34番のりばを名古屋方面特急しらさぎの乗車ホームとしたのでしょう。
特急サンダーバードの33番のりばはサンダーバードを2回強調したものと言ってよさそうです。
一方、34番のりばは33番のりばのとなりです。となりなので連番にした方がよいということになったのでしょうが、34番のりばから発車するのは特急しらさぎです。
もう一度言います。特急しらさぎです。
大切なことなのでもう一度。特急しらさぎです。
しは4ですから、34番の一の位の4はおそらく特急しらさぎのしではないかと考えられます。
結び
敦賀駅には34番のりばまで設けます。その理由は在来線特急ホームののりば番号を付すために、特急「サンダーバード」の発着場であることをわかりやすくするために十の位に3を置き、31番~34番のりばとしたためです。
番号の工夫によって誤乗を防ぎ案内もしやすくなるのであれば画期的な策と言えるでしょう。
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