平成筑豊鉄道は2025年8月4日、プレスリリースにて2025年10月18日に運賃改定を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
約21%値上げでへ初乗り270円の高額鉄道誕生へ!
今回の2025年10月18日平成筑豊鉄道運賃改定では、2009年4月1日以来約16年半ぶりに運賃の本体価格を値上げする。
平成筑豊鉄道運賃改定の詳細は以下の通り。
改定日 営業キロ(km) |
2019/10/1 | 2025/10/18 | 値上げ率 |
1~3 | 220 | 270 | 22.7% |
4~6 | 280 | 340 | 21.4% |
7~9 | 330 | 400 | 21.2% |
10~12 | 370 | 450 | 21.6% |
13~15 | 410 | 500 | 22.0% |
16~18 | 460 | 560 | 21.7% |
19~21 | 510 | 620 | 21.6% |
22~24 | 580 | 700 | 20.7% |
25~27 | 640 | 770 | 20.3% |
28~30 | 700 | 840 | 20.0% |
31~33 | 770 | 930 | 20.8% |
34~36 | 830 | 1,000 | 20.5% |
37~39 | 880 | 1,060 | 20.5% |
40~42 | 930 | 1,120 | 20.4% |
43 | 990 | 1,190 | 20.2% |
これにより初乗り運賃を220円から270円に、普通運賃を約21.63%値上げする。
また通勤定期で約20.04%、通学定期も約20.04%値上げとする。
どうやら普通運賃も通勤通学定期も20%値上げし10円単位切り上げのようだ。
かくして初乗り270円の高額鉄道が誕生することとなった。近年の値上げで初乗り210円ですら高いと言っていたものが初乗り250円でも地方鉄道ならアリかと思っていたところに初乗り270円とは。そういう時代になりつつあるようだ。
今回の運賃改定で平成筑豊鉄道では50円~200円の値上げを図る。まあ20%値上げして10円単位切り上げであるから2020年~2023年の物価高20%引き上げに即したものと言えるだろう。
ただ、これまで平成筑豊鉄道は1989年10月1日の開業以来3回運賃の本体価格改定を行っている。1998年10月1日と2005年4月1日、2009年4月1日の3回にわたって行っているが、3回ほぼすべてで全区間一律値上げとしておりそれぞれ20円、30円、40円を一律で値上げした(ただし2005年4月1日のみ初乗り3kmのみ20円値上げにとどめる)。そんな一律値上げを行ってきた平成筑豊鉄道が割合で値上げするようになったのは転換点と言えるのではないだろうか。
このほか今回の平成筑豊鉄道運賃改定では回数券を廃止するほか、1日乗車券を1,000円から1,500円に値上げする。
また門司港レトロ線では1乗車300円から500円に値上げするほか、1日乗車券を600円から1,000円に値上げする。
結び
今回の2025年10月18日平成筑豊鉄道運賃改定では、50円~200円値上げし初乗り270円となる。
今後平成筑豊鉄道でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。
関連資料 – 伊田・糸田・田川線の旅客運賃上限変更申請について – 平成筑豊鉄道
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