グリーン車料金をほぼ全国レベルに値上げへ JR東日本料金改定(2022年3月12日)

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グリーン車料金をほぼ全国レベルに値上げへ JR東日本料金改定(2022年3月12日)

JR東日本は2021年10月26日、プレスリリースにて2022年3月12日に新幹線及び在来線特急料金を改定すると公表した( 新幹線・特急列車のグリーン料金等の改定について )。今回はこれについて見ていく。

実質21年ぶりのグリーン料金改定へ

今回の2022年3月12日JR東日本料金改定では、管内の新幹線及び在来線特急列車のグリーン料金を改定する。

そもそもJR東日本では東北新幹線八戸開業に合わせ2002年12月1日グリーン料金改定で近距離で自由席+1,000円で利用できるようにしたのが始まりだが、このご時世で維持できなくなったようだ。これは全国の在来線特急の多くは2人掛け&1人掛けなのにもかかわらず首都圏を発着する在来線特急では2人掛け&2人掛けが標準となっており普通車指定席と見た目があまり変わらないことが多かったため差額を小さくしたとされる。

そもそもJR東日本は2年連続年間で1,000億円以上の赤字を計上する見込みで、多少回復したところで収支がすぐに改善するとは言い難い。

さらに僅か3週間前に多客期に最繁忙期の導入を公表したこと、またJR東日本のJRSKISKIキャンペーンが30周年のメモリアルイヤーにもかかわらずイメージタレントを起用しなかったことを考えると、財政状況は予断を許さないのだろう。

もっとも運賃や新幹線特急料金の引き上げは国土交通省への認可申請が必要であるが、グリーン料金の引き上げは届出だけで行えるしそもそも他社跨ぎのグリーン料金は別に届出をしているので全国水準のグリーン料金に引き上げる分には問題はない。いやむしろ払いことに惜しみのないグリーン車・グランクラス利用者をターゲットに値上げすることでその他の大多数の利用客の値上げを抑えられ負担が増えなくて済むのであればむしろメリットの方が多いだろう。




今回のグリーン料金改定では、ほぼ全区間でJR北海道やJR東海・JR西日本・JR九州と同じグリーン料金設定に戻す。ただし600キロ超700キロまでは激変緩和措置もありJR4社の6.600円ではなく5,600円とする。詳細な料金は以下の通り。

以下の表は横スクロールできます。

改定前後100キロまで200キロまで300キロまで400キロまで600キロまで700キロまで701キロ以上
改定前1,0502,1003,1504,1904,1904,1905,240
改定後1,3002,8004,1904,1905,4005,6006,600

単位:円

またこのグリーン料金値上げに合わせグランクラスでも同じ差額分を加算することとなった。

これによりJR東日本管内ではグリーン料金・グランクラス料金を最大で1.410円値上げすることとなった。ただし東京・上野・大宮~仙台・山形・新潟間や仙台~新青森間(北海道新幹線への連続利用を含む)などを含む300キロ超400キロまでは偶然にも全国のグリーン料金と同額だったため料金の変動はない。

ただ300キロ超400キロまでは主要区間が多く利用も多い。その区間で値上げを行えなかったことを考えると、今回のグリーン料金値上げは今後のJR東日本の運賃・料金改定を行うための努力の結果としての布石にすぎないのだろう。


結び

今回の2022年3月12日JR東日本料金改定では、グリーン料金の値上げに伴い、グリーン車とグランクラスにおいて多くの区間で値上げすることとなった。

ただし一部区間で料金の値上げを行わなかったことから、今回の料金改定で得られる増収額は少ないと見積もられている。おそらく今後の運賃・料金改定への布石として今回グリーン料金を改定することとしたのだろう。

今後JR東日本でどのような運賃・料金改定を行うのか、見守ってゆきたい。

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