
JR西日本は2026年2月25日、駅掲示にて2026年3月14日に山陽新幹線での海田市特例廃止を行う公表した。今回はこれについて見ていく。
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山陽新幹線海田市特例廃止で東海道山陽新幹線から呉線方面へ値上げへ!
今回の2026年3月14日JR西日本運賃改定では、山陽新幹線海田市特例を廃止する。
そもそもJR西日本を含むJR旅客6社では快速列車や特急列車などの速達列車を運転しており、分岐駅が小駅ゆえ分岐駅に停車しない速達列車もある。このため分岐点通過列車に対する区間外乗車として分岐駅に停車しない列車でも停車駅まで乗って折り返しても分岐駅で乗り換えたものとみなして運賃計算を行う特例がある。これにより乗換駅より手前の分岐駅で乗り換えた扱いに夜運賃計算となるため安くなることがある。この分岐駅特例は2025年時点で日本全国のJR線で45区間を設定している。
基本的にこの特例は在来線に適用されるものである。が、新幹線は並行する在来線と同じ路線として扱う原則がある一方、並行する在来線にない新幹線駅がある場合(たいてい新幹線単独駅のことが多い)その駅と前後区間と合わせて在来線と別の路線として計算するなど場合によって適用になる場合と適用にならない場合がある。これが非常に面倒なのである。
具体的には同じ山陽新幹線でも松江~伯備線特急やくも~岡山~山陽新幹線~広島間は、山陽新幹線で岡山の次新倉敷駅は並行する在来線である山陽新幹線に駅があるので運賃計算には松江~倉敷~広島間を用いる。
がさらにここで特例を追加するのが山陽新幹線〜呉線方面である。山陽新幹線開業当初三原の次は広島だったため山陽新幹線と山陽本線は同一線扱い、山陽新幹線新大阪・岡山・三原方面から広島乗り換えで呉線に乗ると分岐駅特例により広島経由ではなく海田市経由で運賃を計算することとした。その後山陽新幹線三原〜広島間に東広島駅を新設、山陽本線と別線扱いとなったが呉線への分岐駅特例は残すこととした。
今回の運賃改定ではこの分岐駅特例の新在別線区間特例を廃止、山陽新幹線新大阪・岡山・三原方面から広島乗り換え呉線利用を海田市乗り換え扱いから広島乗り換えの運賃に変更する。これにより運賃計算に使う営業キロが12.8km伸びることとなった。
これにより東京都区内~呉・広間の運賃は11,880円から12,210円に、大阪市内~呉・広間の運賃は6,050円から6,380円にそれぞれ330円値上げする。
また東京都区内~呉間は往復割引片道相当1,190円も廃止となるため、実質1,520円の値上げとなる。
なお山陽本線普通電車や快速シティライナーから呉線への乗り換えは引き続き海田市乗り換え扱いで運賃を算出するため変更はない。このため地元利用であればほとんど影響を受けないことからよそ者向けの値上げといえるだろう。
このあたり2028年ごろ予定のJR全線完全ICカード化により新幹線と在来線の運賃を完全別打ち切りにしようとしており、どうせその時に否が応でも広島経由になるのでそこまで待っても良かったのではないかとは思うが。
この値上げを回避するためには、山陽新幹線三原乗り換えで呉線を利用することだが、山陽新幹線三原駅はたいてい全駅停車の「こだま」ばかり1時間に1本程度しか停車しないため「のぞみ」全停車の広島駅と比べて利便性がはるかに悪い。
そこで考えあるのが日本旅行など旅行代理店が発売する新幹線往復+宿泊セットである。JR東海ツアーズや日本旅行のスマートEX連携商品でなければ2026年時点でも新幹線の停車する広島駅のみならず宮島口、呉などの在来線しか停車しない駅の旅行商品への組み込みも可能だ。日本旅行の新幹線往復+宿泊セットプランだと広島も宮島口も呉も片道価格が同一なことが多い。今回の運賃値上げを回避することができるのだ。
なお幹在別線の山陽新幹線新岩国~徳山間の岩徳線換算キロ適用となる経路特定区間は維持する。
結び
今回の2026年3月14日JR西日本運賃改定では、海田市駅での分岐駅特例のうち山陽新幹線利用時の特例を廃止し東海道山陽新幹線から呉方面へ330円程度値上げするとした。
今後JR西日本でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。



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