京王電鉄は2019年3月12日、プレスリリースにて2019年10月1日に相模原線に設定している加算運賃を引き下げると公表した( 相模原線に設定している加算運賃の引下げを実施します )。今回はこれについて見ていく。
相模原線加算運賃再び値下げへ
今回の2019年10月1日京王電鉄運賃改定では、2018年3月17日運賃改定以来約1年6か月半ぶりに京王相模原線の加算運賃が引き下げられる。
今回の加算運賃引き下げは2019年10月1日の消費税増税に伴う運賃改定と同時に行われる見込みだ。
前回の2018年3月17日運賃改定では、普通運賃にして20円の値下げが実施されたが、今回は40円の値下げとなっており、前回より値下げ額が増加している。
これは、加算運賃の回収率が90%を超えていることが一因にあるものと思われ、将来的に加算運賃が消滅する可能性がある。
このことから相模原線加算運賃は40円以下の区間は廃止となり、60円区間は20円に値下がり、通勤定期1か月は760円(割引率36.7%)、通学定期は1か月は310円(割引率74.2%)となった。
これにより、相模原線加算運賃が適用となるのは橋本を乗降する場合かつ京王稲田堤以遠の利用時のみに限られ、多摩境以西の利用の場合は京王線同様の運賃で利用可能となる。前回の2018年3月17日運賃改定では京王多摩センターから京王線利用全てで加算運賃が廃止したことから、同日実施の小田急電鉄ダイヤ改正に合わせて恣意的に行った感が否めないが、今回は競合鉄道路線のない京王堀之内~多摩境の各駅から京王線全駅利用で加算運賃が廃止されることから、純粋な値下げとなりそうだ。
ただ、橋本には2027年開業予定のリニア中央新幹線が接続する予定だ。京王相模原線が新宿からのリニア中央新幹線利用アクセス路線として機能する可能性がある中、橋本発着に限り加算運賃が残るのはやや恣意的な印象を受ける。
結び
今回の2019年10月1日京王電鉄運賃改定では、相模原線の加算運賃引き下げに伴い、運賃引き下げが実施されることとなった。
今後リニア中央新幹線の開業に伴い、どのような運賃改定が実施されるのか、見守ってゆきたい。
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