山陽直通特急、JR新快速相手に白旗宣言! 山陽電車・神戸高速鉄道運賃改定(2025年1月19日)

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山陽直通特急、JR新快速相手に白旗宣言! 山陽電車・神戸高速鉄道運賃改定(2025年1月19日)

山陽電気鉄道は2024年8月28日、プレスリリースにて2025年1月に運賃改定を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。

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7km超で運賃値上げへ!

今回の2025年1月山陽電車運賃改定では、運賃値上げを図る。

山陽電車ではJR西日本神戸線新快速と競合するため、上限認可運賃より安い実施運賃を行っていた。が、2020年からの旅客大幅減と2022年からの物価高・人件費高があったことから資金調達のために運賃を認可上限最大まで値上げすることとした。詳細は以下の通り。

山陽電車運賃改定比較
改定日
営業キロ(km)
2019/10/1 2025/1/19 値上げ率
1~2 170 170 0.0%
3~4 200 200 0.0%
5~7 250 250 0.0%
8~10 310 320 3.2%
11~13 380 390 2.6%
14~17 460 470 2.2%
18~21 530 540 1.9%
22~25 580 600 3.4%
26~29 640 660 3.1%
30~34 690 700 1.4%
35~39 720 740 2.8%
40~44 750 780 4.0%
45~49 760 770 1.3%
50~54 820 830 1.2%
55~60 840 860 2.4%

このような運賃改定を行い、定期外1.518%、通勤定期1.949%の値上げを図う。なお通学定期は価格を据え置いている。




神戸高速線で鉄道駅バリアフリー料金10円加算導入へ!

今回の2025年1月神戸高速鉄道運賃改定では、鉄道駅バリアフリー料金制度10円加算導入により運賃を実質値上げする。詳細は以下の通り。

神戸高速線運賃改定比較
改定日
営業キロ(km)
2019/10/1 2025/1/19 値上げ率
1~3 130 140 7.7%
4~6 150 160 6.7%




神戸三宮・高速神戸~山陽姫路間で30円値上げの1,000円越えで新快速に新快速に降参宣言!

今回の2025年1月山陽電車運賃改定では、神戸高速線の値上げもあり神戸三宮・高速神戸~山陽姫路間で990円から1,020円に値上げすることとなった。

一方神戸三宮・高速神戸~山陽姫路間で競合するJR西日本神戸線新快速は2025年4月1日運賃改定における大阪電車特定区間拡大で三ノ宮・神戸~姫路間を990円から960円に値下げする130km/hで走り抜ける速い新快速が山陽電車よりも安くなるのである遅くて高い山陽電車直通特急が勝てるはずがない

いやいや阪神大阪梅田~山陽姫路間の直通特急なら新快速より安いからまだ使われるというだろうが、それよりも阪神特急や阪急特急とJR西日本新快速を神戸三宮で乗り継いだ方が安くつくのだ。もはや大阪・神戸~姫路間の移動に山陽電車は用はない

さらに神戸市内や明石市内では山陽電車がJR神戸線とかなり至近距離を走っており、中八木駅至近ののJR大久保駅、山陽魚住駅至近の魚住駅から三ノ宮や大阪へはJR西日本が2024年10月5日よりJR神戸線快速着席保証座席うれしートを用意するほか運賃も値下げするので客が奪われるだろうし、東二見駅・西二見駅至近の土山駅からJR神戸線利用に流れてもおかしくはない。

そうなると昼間はもはや普通電車的利用しか期待が持てず、正直山陽電車の特急は朝夕だけの運転で十分で昼間はいらないとさえ思うほどだ。

山陽電車では別府駅のホーム6両延長工事を行っており2025年のダイヤ改正から直通特急の一部が停車するようになる見込みだ。この直通特急停車増強も普通列車の減便救済説があり、減便は待ったなしなのだろう。

値上げで姫路への速達輸送をあきらめることとなった今、山陽電車は普通電車などの地域輸送に特化すべきではないだろうか。


結び

今回の2025年1月20日山陽電鉄運賃改定では、運賃を値上げし新快速より60円も高くなることとなった。

今後山陽電鉄でどのようなダイヤ改正と運賃改定を行うのか、見守ってゆきたい。

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関連資料 – 鉄道旅客運賃(実施運賃)の変更届出について – 山陽電鉄

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