青春18きっぷや北海道&東日本パスが値上げ! 全国規模フリーパスの消費税増税に伴う値上げまとめ

2019年10月1日に消費税が増税されます。

鉄道の分野でも例外ではありません。普通乗車券や定期券のほかに、フリーパスなどの企画きっぷも消費税増税に伴い値上げされます。

そこで今回は、JRグループで発売している広範囲に使用できるフリーパスの値上げについて見ていきます。

消費増税に伴う運賃引き上げについてはこちら!


原則普通列車しか使えないフリーパス

まずは、原則普通列車(新快速・快速含む)しか使えないフリーパスです。

特急列車や新幹線を利用する際には、特急券の他に乗車券も購入しなければなりません(以下に記載のオプション券利用時を除く)。

以下の表はスマホ版では横スクロールできます。

原則普通列車しか使えないフリーパスの消費税増税前後比較
商品名利用期間改定前2019/10/1改定後値上げ率
青春18きっぷ5回分11,85012,0501.688%
青春18 きっぷ北海道新幹線オプション券1回分2,3002,4908.261%
秋の乗り放題パス3回分7,7107,8501.816%
北海道&東日本パス7日間10,85011,3304.424%
北海道&東日本パス北海道線特急オプション券1日間6,0006,1101.833%
四国再発見早トクきっぷ1日間2,0602,1001.942%
旅行人の九州満喫きっぷ3回分10,80011,0001.852%

単位:円

こうして見ると、多くの企画きっぷで今回の消費税改定率(110/108=1.852%増)と同程度の値上げ率となっています。

しかしJR北海道にまたぐ場合には、同日よりJR北海道が消費税増税分を大きく上回る運賃値上げを実施するため、企画きっぷにも反映することとしたようです。

JR旅客6社で使用できる青春18きっぷ本体の値上げは消費税増税転嫁分以内の値上げに収まっていますが、JR北海道管内に跨ぐために必要な北海道新幹線オプション券は大幅に値上げします。

これは、北海道新幹線オプション券の該当区間となるJR北海道奥津軽いまべつ~木古内間運賃1,450円+北海道新幹線特急料金1,490円+道南いさりび鉄道全線運賃960円=3,900円が、2019年10月1日より1,680円+1,520円+980円=4,180円に値上がりするためですが、値上げ率は7.179%にしかならず、約1%分は便乗値上げを行っているようです。

逆に、JR北海道とJR東日本などを中心に利用できる北海道&東日本パスは、本体部分を大幅に値上げし特急オプション券は消費税増税分の転嫁のみにとどまっています。これは、JR北海道管内では特急料金は消費税増税分のみの値上げしか行わないためだと思われます。

なお、北海道&東日本パスで利用できる北越急行も2019年4月1日に運賃を10%値上げしていますから、その分の値上げも反映しているのかもしれません。

特急料金を払えば特急列車や新幹線も利用できるフリーパス

次は、特急料金を払えば特急列車や新幹線もりようできるフリーパスについてです。

とは言っても、この類の企画きっぷは種類が多いので、2日間以上利用できてそこそこ特急列車や新幹線が使えそうな企画きっぷを独断と偏見で選出させていただきました。こんなきっぷはどう?というものがありましたら、コメント欄までお知らせください。

特急料金を払えば特急列車や新幹線も利用できるフリーパスの消費税増税前後比較
商品名利用期間改定前2019/10/1改定後値上げ率
三連休東日本・函館パス3日間14,05014,3702.278%
週末パス(JR東日本)2日間8,7308,8801.718%
えちごツーデーパス3日間2,6902,7401.859%
JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ2日間8,4808,6101.533%
山陰満喫パス2日間4,0004,0701.750%

単位:円

こうしてみると、原則消費税増税分を天満するのみとなっています。

三連休東日本・函館パスは消費税増税分を転嫁するだけなら14,310円になるはずですが、60円をJR北海道の消費税増税を上回る運賃値上げ分に回すのでしょう。このフリーパスで函館まで行く人は限られますので、実質便乗値上げ感が否めません。

特急列車も利用できるフリーパス

次に、特急列車も利用できるフリーパスについてです。

指定席の利用は回数制限があることがありますので、注意が必要です。

特急列車も利用できるフリーパスフリーパスの消費税増税前後比較
商品名利用期間改定前2019/10/1改定後値上げ率
北海道フリーパス7日間26,30027,4304.297%
四国フリーきっぷ3日間16,14016,4401.859%
週末乗り放題きっぷ(JR四国)1日間10,28010,4601.751%
若者限定四国フリーきっぷ3日間9,8009,9801.837%
ぐるっと九州きっぷ(窓口)3日間14,50014,7701.862%
ぐるっと九州きっぷ(ネット)3日間14,00014,2601.857%

単位:円

こちらも原則消費税増税分を転嫁しているだけになりますが、北海道フリーパスだけ2.4%程度上乗せして値上げしています。

これはJR北海道主要区間を特急利用した場合に概ね4~5%程度値上げすることからきているものと思われます。

なお、JR四国では若者限定四国フリーきっぷを発売しており、25歳以下の学生に対して割安なきっぷを発売しています。四国フリーきっぷ自体特急列車も自由席なら乗り放題ですが、普通列車しか利用できない青春18きっぷや北海道&東日本パスも年齢制限を設けるべきではないでしょうか。

特急列車の利用であれば、通常利用と比べても時間的ロスはありませんが、普通列車の利用だと時間がかかります。それをきっぷを買って利用するのであればまだ良いですが(のんびり旅行したいニーズもあるので)、広範囲なフリーパスの利用をしたところで、鉄道会社は儲からないわ労働時間に充てられるはずの時間を失うわ、不経済極まりないと言わざるを得ません。

確かに学生であればお金があまりないことも少なくなく、それでも遠出したいという人のために格安フリーパスを設けるのはアリだと思います(韓国KORAIL然り)。しかし30歳を過ぎてお金を稼げているはずの人が青春18きっぷや北海道&東日本パスを利用して普通列車で行ったって、イタイことほかなりません(そんなことするくらいなら働いてくれ、働き手求められてんだから)。せめて普通きっぷを買うとか、百歩譲って3,000円程度の広範囲なフリーパスを利用して旅行してください。

ちなみに私が青春18きっぷを最後に使ったのは高校生の時です。大学に入ってから忙しくて移動は200kmを変える場合は新幹線になりましたし(これでも距離が長い方ではあるかと思うのだが)、列車の移動にかかる時間があるならこのサイトの運営に当てた方が皆さんの利益になると考えているので。

ある一定以上の年齢でできるフリーパス

次にある一定以上の年齢で利用できるフリーパスについてです。

近年JR各社の会員制のきっぷが発売されていますが、会員にならないと購入できないため記載は控えさせていただきました。

ある一定以上の年齢でできるフリーパスの消費税増税前後比較
フルムーン夫婦グリーンパス利用期間改定前2019/10/1改定後値上げ率
一般用5日間82,80084,3301.848%
7日間102,750104,6501.849%
12日間127,950130,3201.852%
シルバー用5日間77,80079,3301.967%
7日間97,75099,6501.944%
12日間122,950125,3201.928%

単位:円

こうしてみると、一般用は消費税増税分をそのまま転嫁しているようですが、シルバー用は若干割高になっています。

これは、シルバー用は一般用の5,000円引きというのを消費税増税を行っても変えていないためです。

海外居住者向けフリーパス

最後に海外居住者向けフリーパスについてです。

といっても、こちらもJR各社で様々な地域別のフリーパスを発売していますので、今回はジャパン・レール・パスについて見ていきます。

ジャパン・レール・パスの消費税増税前後比較
海外発売利用期間改定前2019/10/1改定後値上げ率
普通車用7日間29,10029,6501.890%
14日間46,39047,2501.854%
21日間59,53060,4501.545%
グリーン車用7日間38,88039,6001.852%
14日間62,95064,1201.859%
21日間81,87083,3901.857%
国内発売利用期間改定前2019/10/1改定後値上げ率
普通車用7日間33,00033,6101.848%
14日間52,00052,9601.846%
21日間65,00066,2001.846%
グリーン車用7日間44,00044,8101.841%
14日間71,00072,3101.845%
21日間90,00091,6701.856%

単位:円

こちらも全国規模のフリーパスということもあって、消費税増税分のみの転嫁としているようです。

結び

今回は、JR各社で発売する全国規模のフリーパスについて、消費税増税でどのように変化するのか見ていきました。

原則消費税増税分がそのまま転嫁しているだけですが、中には便乗して値上げしているものもあります。

これらのフリーパスを含む企画きっぷは、日常利用を想定していないため、料金の値上げや改廃が起きやすいのは間違いありません。

今後どのように変化していくのか見守ってゆきたいと思います。


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