
2007年10月14日に開館した埼玉県さいたま市大宮区の鉄道博物館。しかし後年の各地の鉄道博物館を見るに鉄道博物館本館設備は失敗作であると言わざるを得ません。それについて探っていきたいと思います。
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そもそも鉄道博物館とは!
大宮鉄道博物館は当時日本最大の鉄道博物館として開館しました。JR東日本はこれ以前にも旧日本国有鉄道から継承した東京都千代田区神田万世橋に交通博物館を持っていましたが、手狭になっていたことと鉄道博物館を郊外移転することで往復電車賃分を増収しようと考えました。そこで遊休地として土地が余っていた埼玉県さいたま市大宮区に鉄道博物館を開館することとしました。
当時は鉄道博物館と言えるものが大阪弁天町の交通科学博物館くらいで、大規模なものは当時日本唯一でした。そこでJR東日本ははりきってすべての日本の鉄道を極力集めることとしました。
そうしてできたのが2007年10月14日開館の鉄道博物館です。
暗いために親子連れを危険にさらす大宮鉄道博物館!
ただし鉄道博物館は後年の鉄道博物館と比べても明らかに失敗している点が2つあります。それは暗いこと、鉄道車両が壁と平行でないことです。
これは建前上は上野駅は東北各地の駅を再現したとしていますが、それ以外にも保存資料を長持ちさせる目的があります。
そもそも一般的に博物館の史料は古いものが多いですから、照明を暗くしてショーケースの中で展示するのが一般的です。これを大宮鉄道博物館は真似てみようとしたものの、鉄道車両をショーケースの中で展示するには特大ケースを用意しなくてはならず費用がとんでもないのと臨場感が薄れるため館内自体を暗くすることで対処しました。
が館内が暗いとなると足元が見えにくくなりますし、博物館の来場者の半分以上はこども連れですからこどもが見えないとなると危険ですし親としても行きにくいところです。しかも鉄道車両は台車下に妙に隙間がありますから未就学児が潜り込めてしまいます。はっきり言って大宮鉄道博物館は暗いがゆえに危険な博物館となってしまったのです。
機関車がそんなにないのに転車台を館内に配置したことで向きがぐちゃぐちゃになってしまった大宮鉄道博物館!
また本館1階は転車台を設けてています。この転車台に線路をつなげるために線路を曲げていますし、鉄道車両もその線路の上に置いています。
このため鉄道博物館本館は鉄道車両を曲がった線路の上に配置していることから、壁と並行ではなく向きがそろっていません。ぐちゃぐちゃに見え並びが美しくありません。
分別しなかったため鉄道史料をゴミにしてしまった大宮鉄道博物館!
ではなぜこのように一番のウリである本館展示室を暗くてぐちゃぐちゃな失敗作としてしまったのでしょうか。
その最大の原因が鉄道のすべてを1つの空間に収めようとしたことです。混ぜればゴミ、分ければ資源なのと同様鉄道史料をすべて1つの部屋に詰め込もうとしたため混ざってゴミにしてしまったのです。
そもそも暗い駅や転車台は蒸気機関車が走っているころを彷彿させますが、大宮鉄道博物館には機関車は数量しかありませんしそれよりメインの車両展示である電車特急などの電車は転車台は使いません。そもそも1つの部屋にまとめなくていいものを無理やりまとめたために大宮鉄道博物館本館は暗くてぐちゃぐちゃな危険で見にくい疏泄となってしまったのです。
大宮鉄道博物館の失敗を踏まえ後年にできた各鉄道博物館や鉄道博物館南館は明所に壁に平行に車両を展示!
とはいえここまで失敗が明らかな大宮鉄道博物館ですから、後年立てられた各鉄道博物館や大宮鉄道博物館の増築部分ではではきちんと対策をとっています。
JR西日本の京都鉄道博物館やJR東海のリニア・鉄道館では大展示場を明所で壁に平行に車両を配置しておりとても見やすくなっています。
またJR西日本の京都鉄道博物館では機関車を本館展示室から分け扇形車庫に配置することで機関車と近代電車の世界観を混ぜることなく両立することに成功しています。
さらに鉄道博物館ではその後0系展示室と南館を増築しましたが、いずれも明所で壁と平行に車両を展示しています。裏を返せば大宮鉄道博物館ですら増築部分では暗くて向きが車両によって違う方式をやめましたから、大宮鉄道博物館自体が本館1階の展示方法が失敗であると言ってしまっているわけです。
ではなぜ大宮鉄道博物館本館は変えないのでしょうか。理由は簡単です。莫大なお金がかかるからです。
このため本館全面リニューアル時にはおそらく明るくなるか鉄道車両の方向が壁面に水平方向にそろうはずです。暗くてぐちゃぐちゃで失敗作すぎるので。
結び
大宮鉄道博物館本館は館自体も認める失敗作となっています。
なにもかも一色たんにしてしまうとごちゃごちゃになり何を言っているのかわからなくなります。鉄道史料も混ぜればゴミ、分ければ資源で鵜s。並べるにしても適切な区分は必要です。
大宮鉄道博物館も2050年ごろの老朽化による本館展示差し替えの際には、明所に壁に平行に車両を展示するようになるでしょう。


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