運賃値上げも全線統一へ! 西日本鉄道運賃改定(2021年3月6日)

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運賃値上げも全線統一へ! 西日本鉄道運賃改定(2021年3月6日)

西日本鉄道は2021年1月29日、プレスリリースにて3月6日に運賃を改定すると公表した( 鉄道運賃(天神大牟田線・貝塚線)の変更(値上げ)について )。今回はこれについて見ていく。

運賃値上げ実施で全線統一へ

今回の2021年3月6日西日本鉄道運賃改定では、天神大牟田線系統・貝塚線ともに運賃改定を行う。

今回の運賃改定では天神大牟田線では7~17kmの区間で普通運賃を10~20円、貝塚線では3km超の区間で10~40円値上げする。これにより初乗りから7区まで均等50円刻みとなるほか、天神大牟田線系統と貝塚線で距離当たりの普通運賃が同額になる。

このことからこれまで天神大牟田線と比べ割安な普通運賃を採用していた貝塚線では大幅な値上がりとなり、貝塚~西鉄新宮間の全線を乗り通した場合は普通運賃270円から310円に40円値上がりすることとなった。

なお2019年10月1日運賃改定時に国土交通省に出していた上限認可運賃範囲内での運賃改定のため、今回の運賃改定に対し認可届は出していない。

また定期券運賃は既に上限運賃で行っているほか天神大牟田線・貝塚線ともに同額のため、今回の運賃改定から外れることとなった。

なお同日にnimocaポイント(最大3%相当割引)を全廃することも決まっている。そう考えると相当余裕がなくなっているようだ(なお現在GC注記は付いていないので、破産・倒産リスクはほぼない)。

今回の運賃改定は2020年からの全国的な旅客減による収入減が主な原因で、これまで2020年内に阪堺電気軌道や伊予鉄道、熊本電気鉄道なども運賃値上げを行っている。運賃上限認可申請には直近過去2年の赤字及び申請年度の赤字見込みの証明が事実上必要であるが、西鉄は2019年度まで黒字だったので早くても2022年にならないとこれ以上の値上げはできない。そう考えると今回の運賃値上げは経営待ったなしで行ったものであり、2022年~2023年頃に大規模な値上げを行うのではないだろうか。


結び

今回の2021年3月6日西日本鉄道運賃改定では、天神大牟田線系統・貝塚線ともに普通運賃を値上げし、料金体系を統一化する。

今後西日本鉄道でどのような運賃体系を採るのか、見守ってゆきたい。

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