平日特急料金廃止でスペーシア全日同額へ 東武鉄道特急料金改定(2023年3月18日)

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平日特急料金廃止でスペーシア全日同額へ 東武鉄道特急料金改定(2023年3月18日)

東武鉄道は2022年12月16日、プレスリリースにて2023年3月12日に特急料金を改定すると公表した( 2023年3月18日(土)特急料金を改定します )。今回はこれについて見ていく。

スペーシア特急料金を全日同額へ!

今回の2023年3月18日東武鉄道特急料金改定では、2023年3月18日東武鉄道ダイヤ改正に合わせ特急料金を改定する。

在来線特急料金は基本的に各社ごとに1種類ずつで、座席等級によって別途グリーン料金などを設定していることが多い。このほか2013年の近鉄特急しまかぜを皮切りに列車によって料金を加算するものも増えている。

そんな中東武鉄道は、リバティ特急料金、土休日スペーシア特急料金、平日スペーシア特急料金、りょうもう特急料金、スカイツリーライナー・アーバンパークライナー特急料金の5種類それぞれの特急料金を設定している。しかも2022年3月6日までは旧急行料金相当額で利用できるしもつけ・ゆのさと・きりふり特急料金、2021年9月30日まで一部の特急スペーシア・りょうもうに適用していた旧急行料金相当額で利用可能な午後割・夜割特急料金も存在した。

特急料金の変更は書類2枚程度の届出で十分なのでそれぞれの急行・特急列車に料金を設定していった結果なのだろう。




今回の特急料金改定では釣り銭を減らす目的で50円単位に揃えるほか、多くの区間で値上げを図る。また、平日スペーシア特急料金を土休日スペーシア特急料金およびリバティ特急料金と同額にする。このほか事前に購入しない場合は車内購入料金・ドア口購入料金として200円を追加で徴収するが、こちらも小田急電鉄や西武鉄道で導入済みであることを考えると他社と足並みをそろえていると言えるだろう。

主要区間の特急料金は以下の通り(冒頭記述のプレスリリースより引用)、クリックすると拡大します

東武特急スペーシア・リバティ料金表

東武特急りょうもう料金表

ではこれらについて詳しく見ていこう。




初乗り特急料金値上げへ

今回の2023年3月18日東武鉄道特急料金改定では、ほとんどの特急で初乗り料金を値上げする。

東武特急は初乗り料金520円で、夜間のせんげん台停車のスカイツリーライナー・アーバンパークライナーを除き全線同額である。が、今回の料金改定より特急スペーシア・リバティは700円、特急りょうもうは600円、朝の特急スカイツリーライナーは550円にそれぞれ値上げする。救済として浅草~久喜・南栗橋間および下今市~東武日光・鬼怒川温泉間は特急スペーシア・リバティ・りょうもうのいずれに乗っても朝の特急スカイツリーライナーと同額の550円とする。

ただ救済があるとしても特急列車によって初乗り料金が変わることとなった。群馬県・栃木県内ではほとんどの区間で初乗りですら大きく値上げすることとなる。

強いて言えば特急「リバティ会津」で下今市から野岩鉄道・会津鉄道直通利用時は特定区間外まで乗り越すことになるため、東武線内の特急料金は700円となる。

90kmを境に料金区分を細分化へ

また今回の2023年3月18日東武鉄道特急料金改定では、料金区分の再編を行う。

これまで特急スペーシア・リバティ・りょうもうともに60km超~120kmまでは同一料金区分だったが、今回よりちょうど半分の90kmを境に料金区分を分ける。

そしてどの特急でも60km超~90kmまでは料金据え置き、90km超~120kmまでは200円の値上げを図る。これにより浅草~新栃木間の特急料金は1,250円に、浅草~館林・足利市間の特急料金は1,050円に据え置く一方で、浅草~新鹿沼間の特急料金は1,250円から1,450円に、浅草~太田・赤城間の特急料金は1,050円から1,250円にそれぞれ値上げする。

ただ、なぜ90kmを境に料金区分を分けることとし、しかも60km超~90kmでは特急料金を据え置き従来と同額としたのだろうか。

現在どの列車を利用するにも乗客は各種乗り換え検索アプリ・サイトなどで事前に調べることが主流になっている。出発駅と到着駅、出発時刻または到着時刻を入れると自動で列車を検索し表示してくれる便利なものだ。が、乗り換え検索サイト・アプリでは料金の必要な有料特急は原則90km超の利用の場合でないと優先的に結果に表示されず、別タブか下の方に参考程度に表示することが多い。下の方に行ってしまうため第1検索結果と比べ見つけにくいのだ。

つまり、90km超の場合は第1検索結果に表示されるので高いカネを払ってまで利用してくれる可能性が高い。一方で90km以内で有料特急を利用した場合は、検索結果の下まで確認して最適な利用方法を選び抜いたお得意様なのだ。今回の特急料金改定で90kmで特急料金区分を分けたのはたまたま半分だったからかもしれないが、60km超90km以内の区間を同額のまま据え置いたのはお得意様への配慮がないとしないだろう。

もっとも50km以内の場合は料金不要の急行や普通とそこまで所要時間が変わらないため値上げを行っているが、60km超90km以内の区間を同額のまま据え置いたことを考えると今回の東武特急料金改定はインターネットでの各種乗り換え検索アプリ・サイト対策も行っていると言えるだろう

なお2023年7月15日より運転開始予定のN100系スペーシアXの特急料金は完全別料金体系としているため今回の特急料金改定での変更はないようだ。


結び

今回の2023年3月18日東武鉄道特急料金改定では、料金区分を90kmを境に分割したものの多くの区間で特急料金の値上げを図ることとなったほか、車内・ドア口購入にて200円加算を行うこととなった。

今後N100系スペーシアXも導入する中、東武特急をどのように展開していくのか、見守っていきたい。

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